平成26年度全日本選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)が、7月25~27日までグリーンアリーナ神戸で開催された。
小学5・6年のカテゴリーになるホープスは、プレースタイルも確立されてきており、迫力のあるラリーも大人顔負けのハイレベルなラリーも見られる。
男子は1年生から4連覇中の張本智和が、決勝で松田歩真(華兵ロードスカイ・兵庫)をストレートで破り5連覇を達成。6連覇の大記録まであと1年と迫った。2位の松田は前陣での両ハンド攻撃に鋭さを見せ、第1シードの小林広夢(ワイワイ卓球・東京)を準決勝で破り決勝進出を果たした。3位には優勝候補ながら不調に終わった小林と、バランスのよいプレーで初のベスト4入りを果たした内田柊平(秋川クラブ・東京)が入った。
女子は第1シードの長﨑美柚がサウスポーから繰り出す両ハンドドライブを軸に、安定感のあるプレーで危なげなく優勝。バンビ、カブに続き3階級制覇を達成した。2位は思い切りのよい前陣スマッシュで得点を重ねた高橋あかり(マイダス・東京)が初の決勝進出。3位にはミスが少ない大人びたプレーの川北帆香(shochi Jr・埼玉)と小柄ながら打ち合いに強い横山瞳(秋川クラブ・東京)が入った。
小学3・4年生のカテゴリーのカブは、パワーこそないものの各々の選手の持ち味を生かしたプレーが見られるカテゴリー。
男子で優勝した鈴木颯は、フォームのきれいな威力のあるフォアハンドドライブを武器に、決勝では玉井嵩大(江卓会・北海道)に第1ゲームを奪われながらも、戦術転換で逆転勝ち。落ち着いたプレーぶりも目を引いた。
2位の玉井はガッツあふれるプレーで熱戦を連破し決勝に進出。フルスイングのループドライブは回転量が多く対戦相手を苦しめた。
女子はバンビから3連覇を遂げている木原が、決勝で小野立夢(TKOクラブ・埼玉)の連続攻撃に落ち着いて対応し、甘いボールは見逃さずに強打で決めるめりはりの効いた攻守でバンビの部から通算3勝目を挙げた。2位の小野はリズムのよい両ハンドの連続攻撃で、準決勝では1対2の劣勢から逆転勝ちで決勝に進出を果たした。
小学2年生以下のカテゴリーのバンビには、幼稚園児も出場するなど、逸材の宝庫だ。
男子で優勝した松島はこのカテゴリーでは圧倒的なボールセンスと身体能力でバンビとは思えぬオールラウンドプレーを見せた。2位の石山浩貴(フォレスタ・大阪)は高い攻撃力で決勝進出。
女子は堀江が攻守のバランスのいいプレーで攻撃力のある選手を連破して初優勝を飾った。2位の大塚未来(大塚クラブ・埼玉)は威力のあるフォアハンドドライブを武器に決勝まで勝ち上がった。また、張本美和(仙台ジュニアクラブ・宮城)は幼稚園児ながら3位入賞と才能の片鱗を見せた。
詳細な記録は日本卓球協会のホームページをご覧ください。
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
今大会の模様は卓球レポート9月号(8/20発売)に掲載。