女子シングルス3回戦で、森永(アスモ)にゲームオールジュースの末に敗れた福岡(中国電力)が現役生活に幕を下ろした。
全日本選手権大会では混合ダブルス優勝という記録を残し、日本代表としても世界卓球やオリンピックに出場。特に世界卓球2006年ブレーメン大会、2008年広州大会では日本女子のメダル獲得に大きく貢献。その後も中国電力の主力選手としてチームを牽引してきた。
最終試合となった女子シングルス3回戦では、森永(アスモ)と対戦。お互いにミスの少ない好試合となったが、ゲームオールジュースとなった接戦は福岡が得意とした王子サービスをネットにかけてミスするという形で幕を閉じた。
試合後の記者会見で福岡は次のようにコメントした。
「試合をしながらいろいろ考えていて、最後は意地で(王子サービスを)出したかったと思って、(ミスしてしまいましたが)私らしいかなと思います。
引退を決めたのは1年半くらい前ですが、こんなに毎日ありがとうと思ったこともなくて。卓球がいやになったこともありましたが、大好きな人たちに囲まれて、試合をやる前から悔いはなかったです。
サービスとか変化とか、小さい頃からやってきたところをすべて見てもらいたいと思ってプレーしました。こんなに楽しく卓球ができていますというのを、いい顔でプレーして見せることはできたかなと思います。
一番(印象深いの)は(アテネ)オリンピックでしたが、そこに到るまでのブレーメンの世界卓球、最後の世界卓球になった横浜といろいろありすぎますが、そういう場所でいろいろな人に出会えて、欲張りかもしれませんが、その全部が思い出です。
おかげさまで25年間本当に楽しく卓球ができました。ありがとうございました。
ベストゲームはブレーメン大会の準決勝です。それまで先行逃げ切り型で慣れられたら終わりと言われていましたが、前の日に(ラケット検査で)失格したということもあり、あの試合は印象深いです。
(チームの後輩たちには)頼りない先輩でわがままし放題でしたが、すごい楽しいチームでやらせてもらって、先輩や後輩たちのおかげでやってこれたので、中国電力という素晴らしいチームでラケットを置くことができてよかったと思います。後輩たちには今まで結構厳しいことばかり言ってきたので、これからは優しくしようと思います。
これからはOGとして卓球部の活動を支えさせてもらいたいと思っていますが、仕事も大好きなので、今まで何千人もの社員さんにお世話になってきたので、まずは恩返ししたいです。オリンピックは自分の中でも特別な物なのでそうした活動にも携わっていけたらなと思います」
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2015/
記録ページ:http://www.jtta.or.jp/AJ/result2014/
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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。