21歳以下女子シングルスの決勝は浜本とツォン・ジエンの対戦となった。浜本は、ここまで崔孝珠(韓国)や早田ひな(希望が丘高)といった強打者を打ち破り決勝へと駒を進めた。一方のツォン・ジエンは前田美優(日本生命)、加藤美優(礼武道場)と日本勢を破って決勝に進出を果たした。
威力、精度ともにレベルの高い両ハンドドライブを誇るツォン・ジエンに対して浜本がどのように対応するのかが注目された一戦は、序盤から浜本が丁寧なプレーでツォン・ジエンの強打をうまく防いだ。自身の持ち味である回転量の多いバックハンドドライブを軸に攻撃を組み立て、11-6で第1ゲームを先取した。
続く第2ゲームはツォン・ジエンがバック対バックで優位な状況に立ち、11-6でゲームを取り返した。第3ゲームから再び流れをつかみたい浜本だったが、浜本のボールにタイミングが合いだしたツォン・ジエンの猛攻を受け、厳しい展開となる。浜本は両サイドへの揺さぶりにも必死にくらいついて対応するが、オープンスペースを的確に突くツォン・ジエンがこのゲームも奪い、2対1とゲームをリードした。
第4ゲームは中盤まで互いにゆずらないラリー戦を繰り広げたが、ツォン・ジエンが決定力の高さで浜本を上回り、リードを広げた。浜本も好機を見出そうとしたが、威力、コースともに質の高いツォン・ジエンの攻撃を跳ね返すことができず、惜しくも敗れた。
<21歳以下女子シングルス決勝>
ツォン・ジエン(シンガポール)-6,6,6,5 浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園)
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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