<男子シングルス準決勝>
許昕(中国) -8,9,8,-5,6,4 馬龍(中国)
過去の対戦成績では16勝6敗と馬龍が大きく勝ち越しており、許昕が馬龍にどう立ち向かうかが注目された。
第1ゲームは馬龍が許昕のバックサイドを攻める展開で得点を重ねた。チキータレシーブと深く鋭いツッツキに対し、許昕は回り込みフォアハンドドライブで対応するが、このボールに馬龍がきっちりと対応し、ゲームをリードする。厳しいストップレシーブで許昕の強打を防ぐなど、許昕を封じた馬龍が1ゲームを先取。
続く第2ゲームは互いにサービスからの展開で確実に得点を重ね、終盤まで点差が離れない展開が続く。息詰まる攻防が続き、9-9となったが、許昕が馬龍のフォア側を打ち抜くフォアハンドドライブで2連続得点。11-9でゲームを取り返した。
第3ゲームは馬龍が中盤まで許昕をリードする。しかし、許昕が4-6とリードを許したところから大きなラリー戦を制すなど同点に追いつくと、許昕のサービスに対して馬龍が2本連続でレシーブミス。馬龍はストップの応酬からフォアハンドドライブを決めて点差を縮めようとしたが、許昕がリードを守り切り、11-8で2ゲームを連取。
第4ゲームは馬龍が巻き返す。許昕の両サイドを厳しく突くコース取りでゲームの主導権を握った馬龍。許昕のミスも重なって11-5でゲームを取り返した。
第5ゲームは馬龍が中盤までリードする展開となるが、許昕が馬龍の厳しいレシーブを3球目強打するなど、キレのあるプレーで逆転。6-7とリードされた場面で馬龍がタイムアウトをとるも、流れは変わらず。馬龍のサービスを裏面ドライブで打ち抜くなど、許昕が4-6から7連続得点で決勝進出に王手をかけた。
迎えた第6ゲームも許昕がゲームの主導権を握る。馬龍のサービスに対して厳しいレシーブで攻撃を封じると、サービスからの展開では回転量の多いドライブで馬龍のミスを誘った。最後まで王者を相手に厳しいプレーで流れを保ち続けた許昕が11-4でこのゲームを奪い、決勝進出。敗れた馬龍はレシーブでのミスなども重なり、逆転負け。決勝進出を逃した。
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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