1. 卓球レポート Top
  2. 大会
  3. 国内大会
  4. その他の国内大会
  5. 全国レディース 静岡で開催 ~HPCが7連覇の金字塔~

全国レディース 静岡で開催 ~HPCが7連覇の金字塔~

 第一三共ヘルスケア・レディース2016 第39回全国レディース卓球大会が、平成28年8月5~7日、静岡県草薙総合運動場このはなアリーナで開催された。


【団体戦1位トーナメント】 HPC(大阪)が前人未到の7連覇を達成


HPCが総合力の高さでV7

決勝は0対2から王(左)・中本が逆転の口火

決勝ラストを安定したショートで締めた加藤

 団体戦1位トーナメントはHPC(大阪)が制し、大会史上初の7連覇を達成。全チームが打倒・HPCを掲げて向かってくる中、総合力の高さで相次ぐ接戦をしのぎ切り、レディース界に新たな金字塔を打ち立てた。特に、決勝の花野井クラブ(千葉)に対しては、0対2とあとがない状況から王・中本のダブルスが踏みとどまると、4番で河田、ラストで加藤が連勝し、ドラマティックな逆転劇で連覇を伸ばした。


■脇村監督インタビュー
「去年で(6連覇を達成して)出場をやめようと思っていたんですが、みんながもう1回挑戦しようと。(7連覇を意味する)007のTシャツをつくって臨みました。みんな年齢とともに力は少しずつ落ちていきますが、やめずに続けてくれるのはありがたい限りです。リオに負けないような熱い試合ができたと思います」

初出場の花野井クラブが決勝進出

前半に出場し、勝ち星を重ねた井ノ口

 2位には、初出場ながら井ノ口、下山田ら強豪が揃った花野井クラブ(千葉)が入った。HPCとの決勝では2対0と初優勝に王手をかけるも、無念の逆転負け。初出場初優勝の快挙はならなかったが、HPCに匹敵するチーム力の高さを見せた。

■井ノ口監督インタビュー
 「初優勝を狙っていましたが、HPCの壁は大変厚いものでした。うちのチームは家族ぐるみで年中練習しているのでチームワークには自信がありましたが、(HPCに比べて)経験が足りませんでした。今回経験を積んだので来年はもう少しがんばりたいと思います」

 なお、3位にはマスターズ女王・日下部率いるチャイム(神奈川)と、レディース強豪国・埼玉の狭山フレンズが入った。



【ダブルス】 新設されたダブルスDは、浜田・高塚が初代女王に


<ダブルスA優勝 矢島真樹子・藤原佳子(ワイワイ卓球・FLEX/東京)>

矢島(左)がよくつなぎ、藤原が決めるパターンで2年ぶり2度目の栄冠

<ダブルスB優勝 天野久子・宍戸若菜(さくらクラブ・中央クラブ/宮城)>

宍戸(右)が動いてチャンスをつくり、天野の強打を引き出した

<ダブルスC優勝 持田恵子・船ヶ山昌子(サクセス/愛知)>

持田(右)・船ヶ山は圧倒的な攻撃力で4連覇達成

<ダブルスD優勝 浜田キヱ・高塚多美子(エムクラブ/愛知)>

浜田(右)と高塚は決定力の高さで他を上回り、新種目女王に

 ダブルスは今年からD(140歳以上)のカテゴリーが新設され、4種目で優勝が争われた。
 ダブルスA(60~109歳)は矢島・藤原(ワイワイ卓球・FLEX/東京)が2年ぶり2度目の優勝。決勝の藤澤・佐藤(奥州クラブ/岩手)に対してはゲームカウント1対2の0-4まで追い込まれたが、そこから丁寧なプレーに徹して逆転勝利した。
 ダブルスB(110~125歳)は天野・宍戸(さくらクラブ・中央クラブ/宮城)が初優勝。宍戸がよく動いてチャンスをつくり、天野が強打で決めるパターンで優勝まで駆け上がった。
 ダブルスC(126歳以上)はレディース界のレジェンドともいえる持田・船ヶ山(サクセス/愛知)が他を圧倒し、4連覇を達成した。試合後、持田は「10連覇を目指します!」と力強く宣言。二人の不敗神話はしばらく続きそうだ。
 新カテゴリーのダブルスDは、攻撃の威力と安定性で他ペアを上回っていた浜田・高塚(エムクラブ/愛知)が制し、初代女王に輝いた。

 今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載されます。

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■大会の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■大会の新着記事