平成28年8月13~15日、東京体育館で第34回全国ホープス大会が開催された。全国の厳しい予選を勝ち抜いてきた小学生のチームが日本一の座を賭けて熱戦を展開。男子はねや卓球クラブ(岡山)、女子はフェニックス卓球クラブ(福井)が優勝を飾った。
【男子】ねや卓球クラブ(岡山)が初優勝!
混戦が予想された男子団体は、ねや卓球クラブ(岡山)が嬉しい初優勝を果たした。斉藤、道広、萩原の実力者3人を揃えたオーダーは、どこからでも勝ち点が狙えるのが強み。誰かが敗れたら誰かがカバーする総合力で、他チームを1歩リードしていた。
■祢屋監督インタビュー
「1年以上前から優勝を目標にしてきたので(勝った瞬間は)嬉しさ半分、ほっとしたのが半分というところです。8決定までストレートで勝ち上がってきて、うまくいきすぎて怖かったんですが、選手たちには『うちのチームは3対2で勝つチーム。たまたま3対0で勝っているだけ』ということを言い聞かせていたので、3対2の接戦になった田阪卓研(京都)との準決勝でも踏ん張ることができました」
2位に入ったのは松生TTC(三重)。エース・前出を中心に元気一杯のプレーで決勝まで勝ち上がり、存在感を示した。
3位には、スーパー小学3年生・松島輝空を擁する田阪卓研(京都)と、北陸の強豪・新発田ジュニア(新潟)が入った。
【女子】フェニックス卓球クラブ(福井)が2連覇
女子団体は昨年に続き、フェニックス卓球クラブ(福井)が制した。今年は、昨年初優勝の原動力になった絶対的エースの大藤をダブルスに起用し、直江をエース使いするオーダーで臨んだフェニックス卓球クラブ。この思い切ったオーダーがぴたりとはまり、競り合いにもつれることなく連覇へと突き進んだ。
■川畑監督インタビュー
「(連覇を決めて)ほっとしています。去年は感動でしたが、今年はそういうこともなく、自分でも慣れたものだなと(笑)。本来なら、ホープス2位の大藤をエースとしてシングルスで2点使うところですが、今回はダブルスを絶対取りたいのと、大藤は相手のエースにも勝算があるので、前半のシングルスとダブルスで使いました。そうして、2番手の直江をエース使いしたのですが、彼女がきっちり勝ち星を挙げてくれました。『大藤1人だけのチームじゃない』ことを、今回はみせられたと思います」
決勝に勝ち上がったのは、打ち合いに強い選手を揃えた卓栄kid’s(兵庫)。決勝ではエースの赤江が、大藤に真っ向勝負を挑んでゲームオールまで迫り、会場を盛り上げた。
3位には、エースの舌間を筆頭に技術力の高い選手が揃った石田卓球クラブ(福岡)と、個性的かつ確かな技術力が備わった選手たちで混戦パートを勝ち進んだヒゴ鏡卓球クラブ(熊本)が入った。
なお、大会の記録は日本卓球協会のホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載されます。