大会4日目は混合ダブルスの予選トーナメント~2回戦と男女団体の決勝が行われた。女子団体は第1シードの日本と第2シードの中国の対戦となり、日本が3対1で中国を破り、日本としては6年ぶりに世界ジュニア頂点に立った。
平野は善戦したが、パワーのある石洵瑶を崩し切れず
アジアカデットチャンピオンの石洵瑶は威力のある両ハンド
伊藤はオリンピックの経験を生かし落ち着いてプレー
早田はチキータからの展開で孫芸禎とのサウスポー対決を制した
エース伊藤が全勝でラストを締めくくった
<女子団体決勝>
日本 3-1 中国
平野 -7,7,-8,7,-7 石洵瑶○
○伊藤 8,-1,-9,7,8 劉煒珊
○早田 9,3,-6,6 孫芸禎
○伊藤 11,7,7 石洵瑶
平野 - 劉煒珊
女子団体は順当に第1シードの日本と第2シードの中国が勝ち進んだ。とはいえ日本は平野、早田の失点などの不安材料があった。一方の中国もブラジル戦でマッチポイントを奪われる場面や、中華台北戦でエース格の劉煒珊が失点をするなど、付け入る隙がないというほどの絶対的な強さを誇るチームではない。
日本は、平野、伊藤の両エースを2点使い、3番に早田を置くガチンコ勝負のオーダー。中国も準決勝までと変わらず、石洵瑶と劉煒珊を2点起用にサウスポーの孫芸禎を3番というオーダーで日本戦に臨んだ。
トップの平野は準々決勝のルーマニア戦でディアコヌに敗れ、準決勝はベンチに回った。しかし、平野は持ち前の攻撃的な両ハンドで攻めるが、強打にミスが出て7対11。パワフルな右シェークドライブ攻撃型でアジアカデットチャンピオンの石洵瑶に先制を許す。迷いがなくなった平野は石洵瑶と互角の勝負となるが、最終ゲームは序盤で0対6と大きく引き離され、6対7と1点差まで詰め寄るものの、逆転はならなかった。
ここまで無敗で日本を決勝まで導いてきた2番の伊藤は劉煒珊に1対2とリードを許すが、オリンピックの経験が生きたという言葉通り、落ち着いてメリハリのついた攻守で2ゲームを連取し1対1に戻した。
早田は孫芸禎とのサウスポー対決となったが、バック対バックを軸に、終盤でリードを覆し1ゲーム目をものにした。次のゲームは勢いに乗った早田が深いドライブを両サイドに決めて11対3と圧倒。ブロックからの展開で苦しむ場面もあったが、「丁寧よりはサービス力もなく、コースも厳しくなかった」と語る早田がチキータレシーブからの展開で自分のプレーを貫いた。
「いい順番が回ってきた」という4番の伊藤は、アジアジュニアのカデット決勝で木原美悠と石洵瑶が対戦したのを観戦しており、その内容を参考に戦ったという。「表情には出ていなかったけど、相手のびびっているのが分かった」という伊藤は1ゲーム目のジュースを制すると、持ち前の多彩な得点パターンで石洵瑶を退け、6年ぶりの日本女子優勝を決めた。
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