12月8~11日までワールドツアー・グランドファイナルがドーハ(カタール)で開催されている。21歳以下男子シングルス準々決勝では村松雄斗(東京アート)、及川瑞基(専修大学)が勝利を収めて4強進出を果たした。
<21歳以下男子シングルス>
廖振珽(中華台北) -4,-8,-5,7,8,11,9 何鈞傑(香港)
アクジュ(フランス) -7,6,8,6,10 林鐘勳(韓国)
及川瑞基(専修大学) 4,5,-11,-8,7,14 朴康賢(韓国)
村松雄斗(東京アート) 3,6,2,5 張本智和(JOCエリートアカデミー)
注目を集めた村松雄斗(東京アート)対張本智和(JOCエリートアカデミー)の日本勢同士による一戦は村松が攻守に張本を圧倒した。カット主戦型ながら攻撃にも進化を見せる村松は、回転量の多いサービスから3球目攻撃を決めるなど、サービス・レシーブで張本を揺さぶった。張本のドライブ連打に対しても緩急を織り交ぜたカットで冷静に対応してシャットアウトした。対する張本は、村松の攻守にキレのあるプレーの前に敗戦。試合後は「ドライブで浮いたボールを決めるという戦術でしたが、回転量の多いサービスに対してレシーブができず、ラリーに持ち込むことができませんでした。世界ジュニアの疲れはありませんでしたが、こんなに歯が立たないとは思いませんでした」と悔しさをのぞかせた。
及川はサウスポーの朴康賢(韓国)と対戦。サービスに対して朴康賢のレシーブが甘くなったところを確実に決めるなど、出足からリードを広げた及川だったが、中盤は及川のサービスに慣れ始めた朴康賢の反撃に合い2対2とされた。勝負の分かれ目となったのは第5ゲーム。7-7の場面で及川が2連続でサービスエースを決めると、そのまま押し切ってこのゲームを11-7で奪った。第6ゲームも最後までもつれる展開となったのが、及川がわずかに朴康賢を上回り、4対2で勝利。準決勝へと駒を進めた。試合後、及川は「中盤、相手がサービスに慣れ始めて追いつかれましたが、自分の待ちが分かりやすいようなサービスに変更したのが良かったと思います。第5ゲームの7-7での2連続のサービスエースは同じ回転のサービスを出したのですが、結果的に得点につながったので良かったです。なるべく下がらずに前でプレーできたのが良かったです」と、勝因を語った。
このほか、廖振珽(中華台北)が何鈞傑(中華台北)に0対3からの大逆転勝利で4強に進出。この種目唯一の欧州勢であるアクジュ(フランス)も勝利を収めて準決勝進出を果たした。
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