全日本の情報を知るだけでなく、上達にも卓レポ.comを役立ててほしい。 このテーマのもと、今日からは全日本で活躍した選手のプレーを連続写真でタイムリーに紹介し、そのポイントに迫ってみたい。 1回目は、下馬評通りにジュニア男子を制した張本智和(JOCエリートアカデミー)のプレーを紹介しよう。
コンパクトからダイナミックへ。メリハリが利いた張本流スイング
連続写真1~8はストレート(右利きの相手のフォア側)へのバックハンドドライブで、張本の大きな得点源になっていた。
張本のこの技術が決まる理由として、まず注目してほしいのが、バックスイングの小ささだ(写真5)。一般に、相手の打球コースを予測する場合はバックスイングを手がかりにするが、張本のようにバックスイングが小さいと、得られる情報も少なくなる。一流のマジシャンがごく小さな動きで観客の目を欺くのと同じように、小さいバックスイングで相手にコースを読ませないのが、張本のバックハンドドライブが決まる理由だ。
そして、バックスイングとは対照的なのが、スイングだ(写真6)。クロスに比べて距離が短いストレートへバックハンドドライブする場合は、オーバーミスを恐れてスイングが小さくなるものだが、張本は腕を前方向へいっぱいに伸ばすようにラケットを振り切っている。この思い切りのいいスイングによって、ストレートを狙うときでも打球に威力を出せるのが張本の強みになっている。
ポイントを要約すると、コンパクトなバックスイングでコースを隠した上で、ダイナミックにスイングして威力を出す。このメリハリの利いたスイングが、張本のストレートへのバックハンドドライブが決まる理由だ。
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://www.japantabletennis.com/zennihon2018
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