女子に続き、男子もグリープリーグがスタートし、強豪が続々と登場。優勝候補の中国は、ロシアに完封勝ちした。
競り合いながらも初陣を飾った王楚欽
<男子団体第1ステージ>
中国 3-0 ロシア
◯樊振東 3-0 イスマイロフ
◯馬龍 3-0 シドレンコ
◯王楚欽 3-0 ガディエフ
9連覇を目指す中国はトップに樊振東、2番に馬龍、そして3番には若手の王楚欽を持ってきた。樊振東、馬龍は貫禄の勝利。初陣の王楚欽は各ゲームとも競り合いながらもストレートで下し、全試合ストレート勝ちの完封勝利。V9に向けて力強くスタートを切った。
日本とならび中国の対抗馬と目されるドイツは、格下のエジプトにまさかの大苦戦。ラストまでもつれた接戦をしのぎ、なんとか白星で初戦を突破した。
ドイツから2点を叩き出したO.アサール
ラストはフィルス(右)がしっかり締めた
<男子団体第1ステージ>
ドイツ 3-2 エジプト
◯ボル 3-0 エル・ベイアリ
フィルス 1-3 O.アサール〇
◯オフチャロフ 3-1 K.アサール
ボル 2-3 O.アサール〇
◯フィルス 3-0 エル・ベイアリ
ドイツの圧勝かと思われたこの試合は、エジプトのエース・O.アサールの爆発でもつれた。O.アサールは、2番でフィルス、4番でエースのボルを撃破。O.アサールは大柄な体躯でフットワークはそれほどないが、体勢が崩れても多彩な振りでボールを入れる能力が高く、意外性も高い。ボルに対しても、ボル必殺のループドライブを狙い打ったり、中陣で崩れた体勢からの逆襲を決めたりして番狂わせを演じた。ボルとしては出鼻をくじかれた形だが、ボルの調子云々よりもO.アサールの積極的で気迫あふれるプレーをほめるべきだろう。
最後は実力で勝るフィルスが締めたが、初戦が大事と言われる団体戦において、この苦戦はどのように影響するのか。今後のドイツの戦いぶりに注目していきたい。
地元のスウェーデンはルーマニアと対戦。大歓声をバックにストレート勝ちを収めた。
3番のJon.パーソンはゲームオールジュースを制してこのガッポーズ
<男子団体第1ステージ>
スウェーデン 3-0 ルーマニア
◯K.カールソン 3-0 イオネスク
◯M.カールソン 3-1 スッチ
◯Jon.パーソン 3-0 クリシャン
スウェーデンはルーマニアにストレート勝ち。K&MのカールソンコンビとJon.パーソンが集中したプレーでそれぞれ勝ち星を重ね、観衆の期待に応えた。
卓レポ.comツイッター:https://www.twitter.com/takurepo/
ITTF(国際卓球連盟):https://www.ittf.com
LIEBHERR WORLD TABLE TENNIS CHAMPIONSHIPS 2018:https://wttc2018halmstad.com
(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)