日本男子がグループリーグ初戦に登場。水谷不在でもベルギーをストレートで下し、チームの総合力の高さを見せつけた。
<男子団体第1ステージ>
日本 3-0 ベルギー
◯丹羽 3-0 ニュイティンク
◯張本 3-0 ランビエ
◯松平 3-1 ドボース
水谷が背中の故障で休養する中、大事な初戦のトップを任されたのは丹羽は、変化の激しいサービスと切れ味鋭いカウンタープレーで相手エースのニュイティンクを圧倒。いい形で張本にバトンを渡した。
2番に出場した張本は、これが世界選手権大会の団体戦デビュー戦。出足こそやや固さが見られたが、ゲームが進むにつれて快速バックハンドや威力が増したフォアハンドドライブが決まりだして本領を発揮。「100点の出来」と倉島監督が語るように最高のスタートを切ったといえるだろう。
3番の松平も1ゲームを落としたが、最後はしっかり勝ち切り、ストレートでベルギーを下した。
大黒柱の水谷抜きでストレート勝ちできたことは、日本の地力が上がったことを示している。今大会に大きな期待を抱かせる勝利だ。
初陣の張本も完勝。見るたびにフォアハンドが速くなっている
ケンタもしっかり勝ち切った
■倉嶋監督のコメント
「丹羽と張本は内容がよかったが、健太はちょっと油断したかなと思います。ただ、健太も出足からサービスレシーブが正確にできていたし、3選手とも感覚的にはいい入り方ができたのかなと。初戦のトップは水谷に任せたかったけど背中が万全ではないので、丹羽に「やってくれるか」ときいたら、「何番でもいいです」と(笑)。丹羽も経験積んできているので、その流れで張本が緊張することなくプレーできてよかったと思います。張本は1番でもよかったんですけど、初戦がだめだとそのままいく傾向があるので、落ち着いてやらせたかった。そういう意味でいいスタートになったと思います。水谷がいつ復帰できるかは分かりませんが、水谷がいつ帰ってくるのかを心配するよりも、水谷が帰ってくるまで今いるメンバーで全勝を守ろう話しています」
■丹羽孝希のコメント
「初戦はすごく大事なので、チームの勢いをつけるために集中していいプレーができたと思います。昨日のミーティングで水谷さんが戻ってくるまでみんなで持ちこたえようと話しました。水谷さんがいつ戻ってくるか分かりませんが、それまで全勝で持ちこたえようとみんなで話しました」
■張本智和のコメント
「丹羽さんがストレートで勝ってくれたので気持ちを楽にプレーできました。出足リードされましたが、負けたら終わりのシングルだと思って気持ちを切り替えてプレーしました。エースの水谷さんがいないのは寂しいですが、みんな頼れる先輩たちなので水谷さんがいなくても勝てるチームだと思っています」
■松平健太のコメント
「チームの流れはよかったのですが、僕自身のプレーの内容はよくなかった。その中でも、勝つことができたことはよかったと思います」
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)