グリープリーグ初日の最後のコマは、日本女子の2試合目にあたるエジプト戦が行われ、日本がエジプトを3対0で圧倒し、強さを見せつけた。
<女子団体第1ステージ>
日本 3−0 エジプト
◯伊藤 3−0 アブデル・アジズ
◯早田 3−0 メシュレフ
◯石川 3−0 エル・エラキー
トップの伊藤は、第1、2ゲームを簡単に取るが、第3ゲームはアブデル・アジズの捨て身ともいえる強打が決まり、マッチポイントを握られる。しかし、得意の巻き込み式逆横回転サービスで追いつくと、ジュースを制して先制点。
2番は、初出場の早田。アフリカ大陸ナンバーワン・メシュレフとのサウスポー同士の対戦は、バック対バックからミドルを突かれてなかなか先手を取らせてもらえない展開が続いたが、要所で厳しいフォア攻めと果敢な回り込みで得点し、ストレートで難敵を退けた。
3番の石川も相手を寄せ付けずにストレート勝ちを収め、2戦連続誰一人1ゲームも落とさないシャットアウト勝ちという、この上ない結果で日本女子は初日を終えた。
本日行われた2試合ともかなり力の差がある内容で、はらはらせずに勝ってくれることは嬉しい半面、もっと熱い試合を見たいという思いものぞく。しかし、日本の布陣と彼女たちの実力を見る限り、それはまだ先のことになりそうだ。
早田は初陣でしっかりストレート勝ち
初陣の早田にアドバイスを送る馬場監督(左)
初陣の早田にアドバイスを送る馬場監督(左)
■馬場監督のコメント
「明日のハンガリー戦に向けて、準備万端にできるようエジプト戦に臨みました。これから、試合がどのように進んでいくのかわからないので、今後のことを考えて早田を起用しました。早田は、ちょっと緊張して力みすぎていましたね。世界選手権の初戦なので、それは仕方のないことだと思います。これで肩の力が抜けて次の試合でがんばってほしいと思います」
■伊藤美誠のコメント
「3ゲーム目でマッチポイント取られたけど、サービスで点数を取ることができました。明日から相手もどんどん強くなっていくので、サービスはいろいろ試しておいた方がいいと思っていたのでよかったです。サービスとレシーブが自分のよさだと思うので、それを明日以降も出していきたい。1試合目より2試合目の方がすごく楽しいし、明日はもっと楽しいのかなって思うと、さらに楽しみです」
■早田ひなのコメント
「『自分らしく頑張って』とみんなに送り出してもらえたので自分らしいプレーができました。初戦だったので力んでしまった部分があったので、そこはしっかり反省して次に生かしたいと思います。ただ、初戦にしてはよかったかな。相手はエジプトのエースで強い選手で、しっかり返ってくると想定して試合に入ったので、ひるまずに最後は自分で攻めていけたことが勝因だと思います。序盤はミドルを攻められて後ろに下げられて展開がよくなかったのですが、3ゲーム目は逆にそれを回り込んで狙いにいって足が動くようになりました」
■石川佳純のコメント
「初日としてはいいスタートが切れたかなと。1試合目も2試合目も自分としてもよかったので、明日に向けてしっかり準備したいと思います。初めての団体戦はすごい緊張するものだけど、二人(平野と早田)とも声を出して、そしてストレートで勝つってすごいなと思います。緊張感のある中で勝てているので、明日に向けてもつながる試合ができたと思うし、チームとしてもいい雰囲気で流れに乗っていけていると思います」
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)