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【男子団体】日本が競り合いながらベラルーシにストレート勝ち

 

グループリーグ2戦目を迎えた日本は、大黒柱の水谷が戦線に復帰。競り合いながらもベラルーシをストレートで下した。
 
<男子団体第1ステージ>
日本 3−0 ベラルーシ 
 
◯張本 3−2 サムソノフ
◯丹羽 3−2 プラトノフ
◯水谷 3−0 カーニン
 
 前回のクアラルンプール大会で日本が対戦したときは、サムソノフが出てこなかったベラルーシ。今回はトップで出場してきた。対する日本のトップは張本。第1、第2ゲームは、サムソノフが張本の速さに慌てず動じず、正確な台上からのラリーの組み立てで連取する。後がなくなった第3ゲーム、0対3と張本がリードされたところで日本がたまらずタイムアウト。そこから、フォアハンドでのミドル攻撃に活路を見出した張本が逆転して1ゲームを返すと、続く第4ゲームも先にマッチポイントを握られる苦しい展開をしのぎ、なんとかゲームオールに戻した。が、第5ゲームも序盤からサムソノフが優位にラリーを進める。サムソノフの正確なストップと同じ形から飛んでくるツッツキに対して思うように距離感がつかめない張本は得意の速いラリーにさせてもらず、3−8と絶対絶命。しかし、ここで終わらないのが張本が怪物と呼ばれる所以だ。後がない状況から「丹羽さんも水谷さんも後に控えているから一球一球詰めていこう」と気持ちを切り替えた張本は、チキータからの速攻が冴え、なんと8本連取で勝利をもぎとってしまった。日本にとって、勝利を決定づける先制点だったといえる。
 ベテランのペースに飲み込まれる寸前で生還した張本は見事の一言だが、ストップとツッツキ、ブロックなどベーシックな技術を軸に球界の最新モデルともいうべき張本を追い詰め、卓球の奥深さを示してくれたサムソノフにも賛辞を贈りたい。
 
耐えた張本が大逆転勝利!

老獪なプレーで張本を苦しめたサムソノフ

張本は逆転勝利を決め、天を仰いだ

 
  2番の丹羽はプラトノフと対戦。クセの強いプラトノフのドライブに対してカウンターのタイミングがいまいちつかめない丹羽は、不運なネットとエッジも重なり、2ゲームを先行される。しかし、第3ゲームからプラトノフに対する間合いをつかみ始めた丹羽は、カウンターが決まり出して第3、第4ゲームを取って振り出しに戻す。第5ゲームも丹羽が序盤からペースを握り、トップの張本同様、0−2からの逆転勝ちで王手をかけた。
 
 3番には、初日を背中の故障で欠場した水谷が登場。「100パーセント完治していない」という水谷だが、故障を感じさせないキレのある動きでカーニンを一蹴し、勝利を決めた。
 
 大黒柱が復帰し、役者がそろった日本は、今夜19:00(日本時間26:00)から、前回大会準決勝の相手、イングランドと激突する。
 
 
丹羽も0−2から逆転勝利

戦線に復帰した水谷。眼鏡については「イメチェンです(笑)」とはぐらかした

 

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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)

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