中国が香港を下すも、丁寧がまさかの黒星。朱雨玲も大苦戦
丁寧はトップでまさかの完敗
両ハンド強打で丁寧に土をつけた蘇慧音
2番で悪い流れをなんとか止めた朱雨玲
<女子団体準決勝>
中国 3-1 香港
丁寧 -6、-7-、6 蘇慧音○
○朱雨玲 9、-9、5、-7、8 杜凱琹
○劉詩雯 9、6、-9、4 李皓晴
○丁寧 8、-9、7、8 杜凱琹
朱雨玲 - 蘇慧音
いつもは相手があきらめてしまうほど粘り強いプレーをする丁寧が簡単なミスを連発し、ボールを追えない。一方、蘇慧音は前陣で両ハンド強打をビシバシと打ち込む。その結果、まったくいいところなく、トップで世界チャンピオンの丁寧が蘇慧音にストレートで敗れるという、まさかの展開で中国対香港がスタートした。
続く2番の朱雨玲も、丁寧が負けた動揺からか、杜凱琹に大苦戦。互いに精度の高いバックハンドを持つ両者の戦いは一進一退の好ラリーが続き、ゲームオールまでもつれ込む。バック対バックではらちがあかないと見た朱雨玲が、フォアハンドで攻撃する機会を増やして杜凱琹をなんとか振り切ったが、0対2になってもおかしなくない試合だった。
3番の劉詩雯は1ゲームを落としつつも李皓晴を退け、4番で丁寧が意地を見せて杜凱琹を下し、苦しみながらも中国が決勝進出を決めた。香港の出来も素晴らしかったが、それにも増して中国のもたつきが目立った試合だった。
足をけがしているという丁寧だが、日本戦には出場してくるのか。それとも、エースの丁寧を外し、陳夢や若い王曼昱を起用してくる選択肢はあるのか。いずれにしろ、中国は小さくない不安を抱えて日本との決勝を迎えることになりそうだ。
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)