女子シングルス決勝が行われ、開催地愛知県出身の野村(愛み大瑞穂)が塩見(四天王寺)をストレートで下し、優勝を果たした。
野村(愛み大瑞穂) 10,4,6 塩見(四天王寺)
優勝を決めた野村。笑顔がはじけた!
バックハンドが決まって決まって決まりまくった
恩師の神谷監督とがっちり握手
塩見は野村の猛攻に飲み込まれてしまった
実力伯仲の女子シングルス決勝は、地元愛知の大声援をバックに、出雲、相馬と遊学館勢を連破して勝ち上がって来た野村(愛み大瑞穂)と、昨日女子学校対抗を制し、2冠を狙う第2シードの塩見(四天王寺)の争いになった。
フォア面に裏ソフト、バック面に表ソフトを貼る野村に対し、塩見はフォア面に表ソフト、バック面に裏ソフトを貼る。ラバーの組み合わせは反対だが、ともに表ソフトを使用する両者にとって、前陣で優位に立てるかどうかが争点だ。
試合が始まると、野村の表ソフトでのバックハンドが火を噴く。塩見がつないできたボールはもちろん、厳しめに攻めてきたボールに対しても、直線的な弾道のバックハンドを広角に打ち込んでいく。塩見のフォア側への下回転を強くかけたロングサービスもよく効き、野村が第1ゲームをジュースで奪うと、第2ゲームからはさらに手がつけられない状態になった。
野村はバックハンドを振れば決まるような覚醒状態に入り、塩見としてはかなり思い切った攻めをしないと点が取れない厳しい展開になってしまった。
結局、野村のバックハンドの精度は最後まで落ちることがなく、第2、第3ゲームを圧倒してストレート勝利。野村は地元の大応援団の前で最高のプレーを披露し、最高の笑顔を見せた。
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)