世界ジュニア選手権オーストラリア大会3日目は、男女団体の準決勝が行われた。女子は日本対ロシア、中国対韓国の2試合が行われ、日本と中国が決勝進出を決めた。
<女子団体準決勝>
日本 3-0 ロシア
○長﨑 6,-2,9,-12,12 タイラコワ
○相馬 11,3,5 コリシュ
○大藤 5,3,-9,2 カザンツェワ
準々決勝からスタートした日本女子が早くも決勝進出を決めた。
トップで相手のエース、タイラコワと当たった長﨑。第1ゲームは先手を取った長﨑のペースで先行するも、長﨑の強打にもカウンターを決めるなど、好プレーを連発するタイラコワに長﨑の表情は冴えない。第4ゲームではマッチポイントを握るも逆転勝ちを許すが、再び競り合いとなった最終ゲームで、最後まで集中力を切らさずに攻めきった長﨑が勝利し、日本が貴重な先制点を挙げた。
2番の相馬は初出場にして、この試合が今大会1試合目。数多くの国際大会を経験している相馬でも、いきなり準決勝では「すごく緊張した」というのも無理はないだろう。だが、相馬は持ち前の変化をつけたカットで、接戦となった第1ゲームを取ると、相馬の変化に対応できないコリシュは、攻略の糸口を見いだせないまま敗退。日本が決勝進出に王手をかけた。
3番は大藤。持ち前の攻撃力であっさりと2ゲームを連取するが、サービスとバック側のボールに慣れてきたカザンツェワが3ゲーム目を返す。しかし、あわてずにサービスからの展開で立て直した大藤が11対2と圧倒し、日本が3対0でロシアをくだし、決勝進出を決めた。
予選があった昨年までに比べて、こなしている試合数が少ないことは、不安材料にもなるが、それは中国も同じことだ。チームワークのよさでは他国を上回っている日本。選手一人一人の試合で実力を発揮するための万全の準備に加えて、団体戦での強さを見せてほしい。
<女子団体準決勝>
中国 3-0 韓国
○石洵瑶 3,5,8 崔海恩
○銭天一 -6,1,9,2 申裕斌
○黄凡真 12,7,5 ユ・ハナ
準々決勝のアメリカ戦で失点するなど盤石とは言えない中国だが、決勝進出は当然と言えるだけの実力はそなえている。韓国は若手のホープ、申裕斌が銭天一から第1ゲームを奪ったが、それ以外は実力差を認めざるを得ない内容での敗戦となった。だが、絶対につけいる隙がないというほどの圧倒的な強さではないことは見ているものの多くが感じたところだろう。日本とは大きな実力差がない半面、油断もないだろう。明日の真剣勝負を楽しみにしたい。
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