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2018年世界ジュニア 相馬がベスト4入り(女子単)

世界ジュニア選手権オーストラリア大会7日目、各種目のメダルが決まった本日。日本女子は4選手がベスト8に残るという快挙を達成し、相馬夢乃が郭雨涵(中国)を破りメダルを決めた。

wjc181208-01.jpg>相馬、予選リーグの不安を払拭する快進撃

wjc181208-02.jpgフォア面にツブ高、バック面に裏ラバーで独特の変化をつける

wjc181208-03.jpg石洵瑶は団体戦に続き大藤を圧倒。2回目の優勝を目指す

wjc181208-04.jpg銭天一、主力の意地でアグレッシブな木原を退けた

wjc181208-05.jpgファオハンドスマッシュの連打は伊藤美誠を彷彿とさせるプレー

wjc181208-06.jpg中華台北のエース蘇珮綾(ス・ペイリン)はそつのないプレーで粘り強く戦った

wjc181208-07.jpg2回戦で黄凡真を破った長﨑だが、準々決勝で失速。メダルを逃した


<女子シングルス準々決勝>
石洵瑶(中国) 8,6,5,8 大藤沙月(日本)
相馬夢乃(日本) 6,4,7,-12,9 郭雨涵(中国)
蘇珮綾(中華台北) 8,6,-5,-8,12,11 長﨑美柚(日本)
銭天一(中国) -6,7,5,-9,5,-10,7 木原美悠(日本)

 初出場の相馬が、日本勢の中でただ1人予選リーグから勝ち上がり、見事4強入りを果たした。予選ではスコア的には問題ないように見えたものの、本人は自分のプレーに納得できていないようだった。しかし、1回戦で陳亭婷(中華台北)、2回戦でディアス(プエルトリコ)を破ると、準々決勝では相馬のカットの変化が分からない郭雨涵から3対0とリードを奪う。第4ゲームではマッチポイントも握ったが惜しくも逆転され、第5ゲームに。促進ルールになると相馬の不利と思われたが、相手のミスを誘うプレーで競り合いを制してメダルを決めた。

 2回戦で中国の3番手黄凡真を破り、優勝争いに食い込むかと思われた長﨑だが、準々決勝で中華台北のエース蘇珮綾に足をすくわれた。派手さはないが大きな弱点もなく、堅実なプレーの蘇珮綾を長﨑が攻めあぐみミスする場面も見られた。自分からは仕掛けない蘇珮綾だが、長﨑の攻撃に対してはよく反応し、長﨑を苦しめた。最後は激戦の末にジュースを物にするもガッツポーズ一つしないクールさで準決勝進出を決めた。攻撃力は高い長﨑だが、緩急を使い分けたり、場面によっては威力を落として精度を上げるなどのバリエーションが増えると、ぐっと勝ちやすくなるだろう。

 団体戦でも中国から1点をもぎ取った木原が、シングルスでも奮闘。手堅いプレーの銭天一に対して、バックハンドのフラットな強打からの思い切りのいいフォアハンドスマッシュの連続攻撃など伊藤美誠を思わせるプレーも披露し、3対3に持ち込んだが、最後まで攻め切れずに惜しくも金星を逃した。

■相馬夢乃選手のコメント
 昨日くらいからやっと自分の思い通りに試合ができるようになって、今対戦した郭雨涵選手は、アジアジュニア選手権大会で小塩さんと組んだダブルスで勝っていて、そのときも全然回転がわかっていなかったので、少し自信はありました。
 4ゲーム目の最後の方は勝ちを意識しすぎてしまったので、5ゲーム目の競った場面でも、自分の中では3対3になる準備をしていました。相手が結構粘ってきていて、促進になるのが怖かったので、早く決めたかったんですが、なるべく自分からはミスしないように、仕掛けて相手にミスさせようと横回転を入れたり、タイミングをずらしたりしました。
 最初からずっと渡邊監督にフォアカットのタイミングを早くしろといわれていたんですが、それは怖くてあまりできませんでした。
 ダブルスは最初から木原選手と優勝という目標を立てているので、中国に勝って優勝したいです。シングルスはベスト4以上が目標だったので、一つの目標は達成できましたが、相手の石洵瑶はアジアジュニアで2回負けている選手なので
まだ気を緩めずに、リベンジしたいです。
 私の攻撃パターンがいくつかあって、バックのナックルカットからのバックハンドが序盤では全然うまくいかなかったのですが、ちょっと練習したらだいぶよくなりました。

<女子シングルス準決勝の組み合わせ>
石洵瑶(中国) 対 相馬夢乃(日本)
蘇珮綾(中華台北) 対 銭天一(中国)


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