1. 卓球レポート Top
  2. 大会
  3. 国際大会
  4. 世界ユース(世界ジュニア)
  5. 2018オーストラリア
  6. 2018年世界ジュニア 宇田が徐瑛彬を撃破し準決勝へ(男子単)

2018年世界ジュニア 宇田が徐瑛彬を撃破し準決勝へ(男子単)

世界ジュニア選手権オーストラリア大会7日目、各種目のメダルが決まった本日。男子シングルス、日本勢は戸上が2回戦で団体戦に続き向鵬に敗れ、宇田と田中の2人が準々決勝に駒を進めたが、田中は徐海東に敗れベスト8で敗退。宇田は団体戦で敗れた徐瑛彬にリベンジを果たし4強入りを決めた。

wjc181208-11.jpg宇田、徐瑛彬に見事リベンジを果たしメダルを決めた

wjc181208-12.jpg威力のある重い両ハンドドライブを徐瑛彬に打ち込んだ

wjc181208-13.jpg徐瑛彬は宇田の粘り強さに屈した

wjc181208-14.jpgプレテア、于何一を破りルーマニア勢初のメダル

wjc181208-15.jpgスタッフとチームメートに囲まれ恍惚の表情

wjc181208-16.jpg向鵬は会場のアウェームードに抗う強力なフォアハンドドライブ

wjc181208-17.jpg田中は2対1とリードしたが徐海東に逆転負け


<男子シングルス準々決勝>
プレテア(ルーマニア) 10,11,9,7 于何一(中国)
徐海東(中国) -9,9,-5,5,9,7 田中佑汰(日本)
宇田幸矢(日本) -9,-7,7,11,5,-9,9 徐瑛彬(中国)
向鵬(中国) 6,5,-7,-14,4,-8,8 タッカー(インド)

 宇田が日本勢でただ1人、4強入りを果たし、明日の最終日に残った。アジアジュニア大会でも善戦し、今大会の団体戦でも対戦し連敗を喫していた徐瑛彬に対し、巧みなサービスからの両ハンドドライブ、チキータレシーブからの4球目攻撃、打球点の早いバックハンドと回転量が多く重い球質のフォアハンドドライブを武器に、パワーで上回る徐瑛彬に対抗。2ゲームを先行される苦しい展開ながらも、苦手意識はないという宇田の言葉通り、内容は五分。ロングサービスをうまく使うなど試合巧者ぶりも発揮し、3ゲームを返し、3対2に。5ゲーム目終盤は勝ちを意識したか、攻撃にミスが出て、最終ゲームに。点差のつかない展開ながら、先にマッチポイントを握ると、徐瑛彬のサービスをフォア側にチキータレシーブして、熱戦に終止符を打った。明日の準決勝で戸上を破った向鵬と対戦する。

 ルーマニアのプレテアは于何一を相手に歴史的勝利を飾った。プレーに速さはないプレテアだが、下がってからの異常な粘り強さで于何一を苦しめる。フィッシュとロビングも数本なら問題なく打ち返す于何一だが、これが10本を超えるとさすがに、自分のペースでプレーできなくなってくる。打ちミスやプレテアの反撃などもあり、流れは完全にプレテアに。ルーマニアのチームメートのみならず、会場の選手や観客をも味方につけてプレー。于何一は何をやってもうまくいかないといった状態で窮地に立たされる。3対0と追い詰められてからも、展開を変えられず、あえなくストレート負け。プレテアはルーマニア勢として男子シングルスで初のメダル獲得を決めた。昨年のイタリア大会では男子団体と混合ダブルスで銅メダルを獲得しているプレテア。シニアでも存在感のある選手として活躍してほしい。

 田中はペンホルダーの徐海東と対戦。堅実でコース取りのうまいバックハンドのある田中が、ペンの徐海東を攻略するかと期待されたが、2対1から、思い切って両ハンドを振ってきた徐海東に遅れを取り、3ゲーム連取を許し逆転負け。メダルには手が届くかと思われていただけに悔しい敗戦となった。

 インドのタッカーはブロックとカウンターを軸に豪打の向鵬を苦しめた。決して強豪選手と一目で分かるとは言えない風貌ながら、固いブロックと計算されたコース取りは近年興隆してきたインドスタイル。向鵬も対戦経験が少ないためか、また、プレテアの勝利で会場が異様な空気に包まれたためか、苦戦を強いられる。最後は足がある向鵬がしっかりと動いてフォアハンドで攻めきったが、今後も上位に食い込んでくる可能性がある選手とプレースタイルであることは覚えておいた方がいいだろう。

<男子シングルス準決勝の組み合わせ>
プレテア(ルーマニア) 対 徐海東(中国)
宇田幸矢(日本) 対 向鵬(中国)


卓レポ.comでは随時、ツイッターとこちらの大会報道で情報をアップしていきますのでお楽しみに!

卓レポツイッター:https://twitter.com/takurepo

日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
国際卓球連盟(ITTF):http://www.ittf.com

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■大会の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■大会の新着記事