11月2~4日、平成30年度全日本選手権大会(カデットの部)が、宮城県のカメイアリーナ仙台(仙台市体育館)で開催されている。
大会2日目の11月3日は男女ダブルスのチャンピオンが決定。男子ダブルスは鈴木/中村(愛工大名電中)、女子ダブルスは張本/赤川(木下グループ/仙台ジュニアクラブ)がそれぞれ優勝した。
●男子ダブルス優勝
鈴木楓/中村煌和(愛工大名電中)





男子ダブルスで優勝した鈴木/中村は、鈴木がテクニックでチャンスをつくり、サウスポーの中村が打球点の早いプレーで畳み掛ける連係で頂点に立った。昨年、この種目で2位の鈴木にとっては念願のタイトル獲得となった。徳田/飯村(野田学園中)との決勝はゲームオールの接戦になったが、チキータだけでなく、フリックやツッツキなどを織り交ぜる多彩な台上プレーとミスの少ない両ハンドで野田学園ペアを振り切った。
2位の徳田/飯村は豪快な両ハンドで勝ち上がり、決勝進出。決勝も優勝するチャンスはあったが、最終ゲームの終盤、持ち前の思い切りのよさがやや影をひそめてしまったのが悔やまれる。
3位には、玉井/岩井田(野田学園中)、田尻/加山(愛工大名電中)がそれぞれ入った。
●女子ダブルス優勝
張本美和/赤川瑞姫(木下グループ/仙台ジュニアクラブ)





女子ダブルスは、小学4年生の張本と中学2年生の赤川という年の差ペアがあれよあれよという間に勝ち上がり、一気に優勝をさらった。赤川のカットに対して、張本は相手が打ってきたら的確にブロック、ツッツキでつないできたらドライブですかさず決める変則的なプレーがばっちりはまった。
2位の上澤依央/上澤茉央(明徳義塾中)は双子ならではの息の合ったプレーで決勝進出。速いラリー戦では抜群の安定感を見せたが、決勝では張本/赤川の変則プレーにペースをつかめなかった。
3位には、横井/竹山(ミキハウスJSC)と、山﨑/直江(明誠U15)が入った。
試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp/takurepo/tournament/tabid/122/rptid/397/Default.aspx
(写真/文=猪瀬健治)