丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催されるている平成30年度全日本選手権大会。5日目、女子ダブルスは5回戦と準々決勝が行われ、5回戦では優勝候補の一角に挙げられていた石川/平野がカットの佐藤/橋本に敗れベスト16でストップ。優勝候補筆頭の早田/伊藤は準決勝に駒を進めた。
<女子ダブルス準々決勝>
早田/伊藤(日本生命/スターツSC) 5,6,9 成本/井(中国電力)
佐藤/橋本(ミキハウス) ー6,3,9,6 徳永/阿部(早稲田大)
芝田/大藤(ミキハウス/ミキハウスJSC) 10,13,9 加藤知/加藤杏(十六銀行)
平/松本(サンリツ) 9,-3,11,9 梅村/塩見(中央大/四天王寺高)
優勝候補最有力の早田/伊藤は、個々の能力の高さ、連係の良さ、決定力の高さで群を抜いている。準々決勝でも、中国電力ペアをストレートで退け、危なげなくベスト4入り。着実に2連覇に向けて駒を進めている。
5回戦で石川/平野を破った佐藤/橋本はより攻撃的なカットペアに進化した。浮いてきたツッツキや、ゆるいループドライブに対して、チャンスとみたらすかさずフォアハンドで攻撃する。また、両者ともバックハンドスマッシュもあるため、対戦相手はストップなども浮かさないようにというプレッシャーを強いられることになる。準々決勝では、カットを苦手としない早稲田大ペアに対して、バランスの良い攻守で3対1とし,準決勝へ。ずば抜けて攻撃力の高い早田/伊藤にどこまで通用するのか、今から楽しみだ。
芝田/大藤は5回戦で小道野/永尾との競り合いを制して勢いに乗ると、準々決勝では息の合った加藤姉妹ペアをストレートで破り準決勝へ。どこからでも点を取れるところがこのペアの魅力だが、特筆すべきは両者のフォアハンドの威力だろう。ラリーでの強さに注目していただきたい。
平/松本は昨年の女子ダブルス5回戦で敗れた梅村/塩見を、社会人らしいミスの少ないプレーで破り見事リベンジを果たした。松本のチャンスメークと平の決定力の高い両ハンドで、1回戦から勝ち進んできた芝田/大藤の挑戦を受ける。
ベスト8は以下の通り。
<女子ダブルス5回戦>
早田/伊藤(日本生命/スターツSC) 5,5,-9,5 菅澤/萩井(ミキハウスJSC)
成本/井(中国電力) 1,-7,5,-9,6 森/平野(豊田自動織機)
徳永/阿部(早稲田大) 11,10,-9,7 土田/宋(中国電力)
佐藤/橋本(ミキハウス) -6,9,10,11 石川/平野(全農/日本生命)
加藤知/加藤杏(十六銀行) -9,10,9,-9,11 鈴木/安藤(日立化成/専修大)
芝田/大藤(ミキハウス/ミキハウスJSC) -6,8,-14,7,12 小道野/永尾(デンソー)
平/松本(サンリツ) 6,9,4 中畑/船本(愛知工業大)
梅村/塩見(中央大/四天王寺高) -11,13,8,5 長﨑/木原(JOCエリートアカデミー・大原学園/JOCエリートアカデミー)
(文・写真=佐藤孝弘)
卓レポツイッターでは大会の速報をお届けしています。
詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:http://www.japantabletennis.com/zennihon2019/