最終ゲーム、捨て身ともいえる決死の回り込みで張本(JOCエリートアカデミー)を倒した大島祐哉(木下グループ)。最強の怪物を倒したことは誇るべきことだが、それゆえに頂点に手が届かなかったことは、大島の悔恨を深くしている。
●男子シングルス決勝
大島祐哉(木下グループ) 11,-6,-7,-6,9,-5 水谷隼(木下グループ)
ー試合を終えて感想は?
決勝まで行きましたが、そこで負けたらなんの意味もないし、優勝しなければ評価もされない。優勝することにすごく意味があるので、この舞台に立てたことよりも2位だった悔しさの方が残ります。
ー準決勝での張本選手への対策は?
対策というよりも、自分は攻めるしか勝ち目がないので思い切ってそれを実行しただけです。
ー課題とされていたバックハンドの手応えはどうでしたか?
相手が右利きの選手のときにはすごく良くなってきていますが、左利きの選手に対するバックハンドはまだまだ課題があると思います。
今回の(決勝の)敗因は台上が崩れたことなので、そこをもっと突き詰めてやらないと徹底して狙われるなという気がしています。
ーシングルス準優勝という結果については?
もちろん2位ということは評価していいと思います、やっぱり自分の中で悔しさしかないので、そこに対してのコメントは特にありません。
ー京都出身の大島選手にとって大阪の全日本は例年と違いましたか?
すごく気合が入っていました。(母校の)東山高校の選手も応援に来てくれましたし、(恩師の)今井先生も来てくれました。でも、東京から家族が来てくれたので、金メダルをかけてあげられなかったことが一番悔しいです。
ーこの大会の収穫は?
張本に勝てたことは評価していいと思います。いま張本は世界のトップですし、彼に勝てたことは自信にもなりました。自分の卓球が世界でも通用するということが証明できたので、そこは自信を持ってまた練習に取り組んでいきたいです。それでも悔しさが一番残る形になってしまったので、自信とともに悔しさを忘れずやっていきたいと思います。
(まとめ・写真=佐藤孝弘)
詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:http://www.japantabletennis.com/zennihon2019/