世界卓球2019ブダペストが、ハンガリーのハングエキスポで開催。
6日目は混合ダブルス決勝が行われ、許昕/劉詩雯(中国)が吉村真晴/石川佳純を下し、優勝した。
●混合ダブルス決勝
許昕/劉詩雯 5,8,-9,9,4 吉村真晴/石川佳純
昨日の勝利後、「超連続攻撃」を勝利の鍵に挙げた吉村真晴/石川佳純。有言実行で果敢に攻めたが、やはり許昕/劉詩雯は強かった。
日本ペアが厳しくコースを突いても、許昕はあり得ないようなフットワークとボディーワークでえぐいボールを打ち込んでくる。ようやく返したと思っても、今度は前陣に陣取る劉詩雯の厳しい揺さぶりがくる。両者とも隙のないプレーをする中国ペアに対し、吉村/石川もトリッキーなレシーブやカウンターで見せ場をつくったが、力及ばず。ゲームカウント4対1で許昕/劉詩雯が吉村/石川を下し、優勝を果たした。
2大会連続の金メダルはならなかった吉村/石川だが、2015年蘇州大会、2017年デュッセルドルフ大会に続き、3大会連続での決勝進出は称えるに十分な偉業だ。
●吉村真晴/石川佳純のコメント
「今日の試合ではいいプレーもありましたが、相手に先手を取られてからの失点という僕らの課題も見つかったので、今後、自分の守備に関する技術力の向上はしていかなければいけないし、東京オリンピックに向けた試合がまたはじまりますが、一大会一大会、一戦一戦大切に戦っていきたいと思います(吉村)」
「東京オリンピックに2人で出られたら最高ですが、日本での選考は厳しいですから、まずはお互いに出場権を取って、ミックスダブルスに出場できたらいいなと思っています。3大会連続で決勝に進むことができたので、私たちは自信をもっていいペアだと思います。
今日の試合で取れたゲームは、私たちがレシーブから先手を取れていて、悪かったときはレシーブから先手を取られてしまったので、そこはもっともっとこれから練習していかなければいけないなと改めて思いました(石川)」
●許昕/劉詩雯のコメント
「対戦する相手のビデオを見返したり、コーチたちが対策をたててくれたりして十分な準備をして臨みました。男子シングルスは残念な結果に終わりましたが、混合ダブルスでチャンピオンになることができて非常に嬉しいです。混合ダブルスは、最初にメダルが決まるオリンピックの種目でもあります。中国代表として良い結果を残せるよう今後もベストをつくしていきます(許昕)」
「オリンピック種目になった混合ダブルスは、重要な種目になりました。今回の優勝で自分たちの力を証明することができましたし、私たちにとって来年(東京オリンピック)につながるものだと思います。今後も努力を続けます。私たちもそうですが、コーチにも相当なプレッシャーがあったと思います。練習や試合への準備など、コーチの馬琳や陳玘の存在が非常に大きな支えになりました(劉詩雯)」
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(写真=佐藤孝弘、文=猪瀬健治)