世界卓球2019ブダペストが、ハンガリーのハングエキスポで開催。
6日目18時から男子シングルス準々決勝の残り2試合が行われ、ファルク(スウェーデン)、安宰賢(韓国)がベスト4に進出した。
●男子シングルス準々決勝
ファルク(スウェーデン) 8,-11,6,3,7 ゴズィー(フランス)
ヨーロッパ対決となったファルクとゴズィー。接戦が予想されたが、ファルクの一方的な試合になってしまった。
ゴズィーはファルクのバックにボールを送ると威力のあるバックハンドドライブでワイドに抜かれ、バックを嫌ってフォアに送ると表ソフトラバーでのフォアハンドスマッシュで抜かれるという負のループに陥り、手の施しようがなかった。
勝ったファルクは、1999年アイントホーフェン大会で3位に入ったワルドナー以来、スウェーデン勢としては20年振りとなるメダルを獲得。
一方、許昕(中国)を破り、メダルへの道を自ら切り開いたゴズィーだったが、戦術がまとまり切らないまま、無念の敗戦になってしまった。
●ゴズィーのコメント
「マティアス(ファルク)は強い選手だということをよく知っているし、今日の彼のプレーも素晴らしかった。何とかリズムを変えようとトライしたが、彼はミドルを突いてきたりフォアを抜いたりしてきて、彼のショットへの反応が少し遅れてしまった」
●男子シングルス準々決勝
安宰賢(韓国) 10,-10,-7,3,5,-8,10 張禹珍(韓国)
韓国勢の同士討ちはゲームオールジュースにもつれ込む激戦になった。真剣の切り合いのような激しい打撃戦が続いたが、レシーブからラリーに至るまで、最後まで思い切りラケットを振り続けた安宰賢が、先輩の張禹珍を振り切った。
ノーシードから勝ち上がり、黄鎮廷や張本智和ら強豪を連破した安宰賢は、今大会の台風の目になっている。「ファルクとは初対戦だが、今日は良いプレーができたから明日も頑張りたい」とメダルを獲得しても安宰賢のモチベーションは衰えない。
シンデレラストーリーはどこまで続くのか。まずは明日の男子シングルス準決勝・ファルク戦に注目だ。
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(写真=佐藤孝弘、文=猪瀬健治)