13年ぶりの決勝の舞台に帰ってきた松平健太(ファースト)。そして、松平にしかできないようなセンスフルなボールタッチを生かしたプレーに、ベテランならではの余裕も加わり、ファンを魅了するプレーを繰り広げてくれた。強さ、速さだけが卓球ではないということを身を以て多くのファンに教えてくれた松平の決勝後のインタビューを紹介しよう。
-若い選手を相手に緩急を使ったプレーが効いていたと思いますが、手応えはいかがですか?
決勝でもそういうプレーを見せて、効いたとは思うんですが、初めから見せすぎてしまったかなと。要所要所で使った方がもっと効いたかもしれません。段々、僕のやることがなくなっていってしまったので、飛ばしすぎたかなというのは反省点としてあります。
-昨日(1/29)と今日(1/30)は有観客で試合が行われましたが、いかがでしたか?
(応援の)声も出せない中、たくさんの拍手をしていただいて、素晴らしい環境でプレーすることができました。こういう状況の中、観戦に来てくれた方には本当に感謝しています。
-全日本優勝を今後につなげていく上で、目標はどこに見据えているのでしょうか?
Tリーグ、全日本、全日本実業団、国体と、Tリーグのリーグ戦は長いですが、僕が出る大会は年に4回しかないので、まずは、来週から始まる次のTリーグの優勝できるように頑張りたいです。
-ナショナルチームを離れられましたが、今後の予定は?
世界卓球には優勝しても出てなかったですし、パリオリンピックの選考会も(出場する権利はありますが)、出ません。そこに関しては、今大会の成績がよかったからどうこうという問題ではないですね。
-第1ゲームの9ー9で、戸上隼輔選手の強烈なチキータを受けましたが、どのように感じましたか?
それまでは、戸上選手のチキータをそれほど怖いとは思っていませんでしたが、9ー9で戸上選手が打ったチキータが、皆さんが評価している戸上選手のチキータだったと思います。それまでのチキータとは質が違ったので、ちょっと戸惑った部分はありました。
-前陣でのプレーやカウンターなど、松平選手ならではのプレーを見せることができたのでは?
今大会を通して、僕が持っている技術がかなり通用したと感じました。他の選手がまねしようと思ってもできないような技術だと思うので、研究もされづらいですし、今後も通用するという自信はあります。
-そうした松平選手独自のプレーが今後も全日本では見られそうですか?
そうですね。今大会で通用するというのを強く感じたので、これからもこういうプレーを軸にやっていきたいと思います。
-早いかもしれませんが、来年の全日本の目標は?
出るからには、目標は優勝しかありません。来年は今回みたいにうまくいかないかもしれませんが、一戦一戦、優勝目指して頑張っていきます。
(まとめ=卓球レポート)
詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:https://www.japantabletennis.com/AJ/result2021/