平野が木原を圧倒し優勝
<女子決勝>
平野美宇(木下グループ) 6,8,9,1 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)
決勝は、予選グループリーグで石川佳純(全農)、南波侑里香(個人)、佐藤瞳(ミキハウス)を破った平野と、加藤美優(吉祥寺卓球倶楽部)、橋本帆乃香(ミキハウス)、伊藤美誠(スターツ)を破った木原との対戦となった。ともに全勝同士の決勝は激戦が予想されたが、所属を移してから2週間、いい練習ができているという平野がまさかのストレート勝ちで優勝を決めた。
平野は中高生時代に指導を受けていた中澤鋭コーチの心強いベンチを味方に、両ハンドの威力のあるドライブをたたみかけ、苦手としていた木原を圧倒。木原もバック面の表ラバーでエースを見せる場面もあったが、劣勢を跳ね返すには至らなかった。
●平野美宇選手のコメント
厳しい戦いの中で優勝することができてすごくうれしいです。所属が変わって2週間で、練習の成果を発揮して結果を出すことができてうれしいです。
中澤コーチと張コーチの2人に練習を見てもらえているのが、自信につながりましたし、チームにもサポートしていただいていて、すごく卓球に集中できる環境です。男子のチームも応援してくれたり、練習相手をしてくれたり、全部が力になって結果につながったと思います。
アジア競技大会は2014年に初めて私が日本代表で出場した試合で、その時はすごく先輩方の中で緊張感がありましたが、すごくいい経験をさせていただきました。前回は若手枠みたいな感じでしたが、今回はこうして実力で勝ち取ることができたので、前回の経験を結果で返せたらいいなと思います。
今日のような試合ができれば、中国選手にも競ることができると思うので、アジア競技大会では勝つつもりで9月まで練習していきたいと思います。
決勝は、前回も全日本でもよく対戦していて負けていたので、難しくなると思っていましたが、最初から自分のペースで試合をすることができました。前回よりも、難しいボールは次につなげることができたので、こうして勝てたんじゃないかと思います。
(取材=卓球レポート)