タクシンスポーツ2022年後期日本卓球リーグ三重大会が、11月16〜20日まで、三重県のサオリーナで開催。
大会最終日は男子1部の第6戦、第7戦(最終戦)が行われ、日鉄物流ブレイザーズが優勝。1994年に日本卓球リーグに加盟して以来、初となるリーグ制覇を成し遂げた。
【優勝 日鉄物流ブレイザーズ】
男子1部は、日鉄物流ブレイザーズが、1994年に日本卓球リーグに加盟して以来、初のリーグ制覇を果たした。
山場は、4日目に行われた愛知工業大学との全勝対決。ラストまでもつれる接戦になったが、定松祐輔が中村和覇を気迫で振り切ると、最終日の第6戦でクローバー歯科カスピッズも3対2で下し、全勝をキープ。1敗で追っていた愛知工業大学がシチズン時計に敗れたため、最終の第7戦を待たずにリーグ制覇を確定させた。
接戦が続いた疲れからか最終戦のシチズン時計には競り負けたが、初戦の協和キリン、愛知工業大学、クローバー歯科カスピッズとラストまでもつれた3つの接戦を物にし、チーム力の高さと勝負強さを示した。
前期和歌山大会では惜しくも2位に終わり、日鉄物流ブレイザーズの杉井孝至監督は「後期は私の地元・三重県での開催なので、なんとしても優勝したい」と語ってくれたが、まさに有言実行の悲願達成となった。
●日鉄物流ブレイザーズ・杉井孝至監督のコメント
「感無量ですね。創部昭和48年、日本リーグには平成6年から加入させていただいて、先輩たちが部の歴史を築き上げてくださって、優勝したいしたいと思いながら、準優勝までは行きましが、優勝するきっかけがありませんでした。いろいろ試行錯誤しながらやってきて、ようやく日本一を取ることができました。OBをふくめ、いろいろな方々のご配慮や応援があって、ようやく達成することができて本当に良かったなと思っています。
うちはコロナの関係でホームマッチができなかったので、初戦の協和キリン戦が全てだったと思います。あの試合を乗り越えたことで選手たちの自信につながり、『やれるぞ!』という気持ちを持てたのではないでしょうか。
愛工大戦ラストで勝った定松やクローバー戦ラストで勝った高見など、選手全員が本当に良く頑張ってくれましたが、特に挙げるとするならキャプテンの松下です。愛工大戦トップで前回負けていた田原くんに勝ったことによってラストまでつながりましたから、あの試合が大きかったと思います。
私は三重県出身で、三重県の皆さんにたくさん応援していただいて今があると思っています。今回、後期日本リーグが三重県で開催されるということで、これまで以上に頑張らなくてはという気持ちがありましたし、たくさんの三重の方々に応援していただきました。「地元で錦を飾りましたね」と皆さんに言われましたが、本当にその通りで、三重県に生まれて良かったなと思っています。
12月に行われるファイナル4は、前回の優勝は下剋上でしたが、今回はリーグ優勝して臨むので、引き続き日本一目指して頑張りたいなと思います」
【2位 協和キリン】
【3位 愛知工業大学】
初日に日鉄物流ブレイザーズに2対3で競り負け、出遅れた協和キリンだったが、終盤しっかり立て直し、2位に入った。今期限りで引退を表明している監督兼選手の平野友樹が全勝の活躍でチームを力強く引っ張った。
愛知工業大学は、前回同様3位。第5戦まで優勝争いの先頭を走っていたが、日鉄物流ブレイザーズとの全勝対決に競り負け、流れを失ってしまった。
【男子1部の最終順位】
1位:日鉄物流ブレイザーズ(6勝1敗)
2位:協和キリン(5勝2敗)
3位:愛知工業大学(4勝3敗)
4位:日野キングフィッシャーズ(4勝3敗)
5位:シチズン時計(4勝3敗)
6位:クローバー歯科カスピッズ(3勝4敗)
7位:リコー(1勝6敗)
8位:朝日大学(1勝6敗)
詳しい記録はこちらから
日本卓球リーグ実業団連盟:https://www.jttl.gr.jp/taikairesult/2022/09/2022.php
(取材=卓球レポート)