タクシンスポーツ2022年後期日本卓球リーグ三重大会が、11月16〜20日まで、三重県のサオリーナで開催。
大会最終日は女子1部の第6戦、第7戦(最終戦)が行われ、サンリツが優勝し、前期に続いてリーグ連覇を達成した。
【優勝 サンリツ】
女子1部はサンリツが7戦全勝で優勝し、前期に続いてリーグ連覇を果たした。
ハイライトは、全勝対決となった中国電力との第6戦。両チーム点を取り合いながらラストまでもつれた試合は、中国電力の青木優佳がサンリツの梅村優香から2ゲームを連取し、サンリツはあとがない状況に追い込まれる。しかし、この場面で梅村が奮起。梅村は青木の両ハンドを前陣で粘り強くさばいて第3ゲームをジュースで奪うと、続く第4、第5ゲームもジュースの大接戦を制し、サンリツが土俵際で持ち応えた。
昭和電工マテリアルズとの最終戦もラストまでもつれたが、今度は塩見真希が平真由香を振り切り、サンリツの全勝優勝を決めた。
「全員で3点取ろうと臨んだ」という名将・近藤監督の言葉通り、サンリツは試合ごとにヒロインが入れ替わる全員卓球でリーグ連覇へ突き進んだ。
●サンリツ・近藤欽司監督のコメント
「今回は非常に苦しい試合の連続でしたが、選手たちがあの競り合いの中、最後までよく頑張ってくれたと思います。
(中国電力戦は)本当に紙一重で、ずいぶん髪の毛が薄くなりました。ヒヤヒヤドキドキしましたが、選手たちが明るい雰囲気で思い切ってやってくれたので、これだけやって負けたら仕方がないなという気持ちで応援していました。
(競り合いを物にできた要因は)チーム力はどこもそれほど変わらないので、優勝するチャンスはあるし、最下位になる可能性もある中で、最後の競ったときに何をするか、それだけはしっかり準備してほしいと伝えたことでしょうか。
団体戦の要はダブルスということで、前回は永尾と松平でしたが、今回は松平の体調が思わしくなかったので、梅村と塩見に切り替えました。最後の2試合は負けてしまいましたが、大事な試合では勝ってくれましたから、そういう意味では全員で3点取る、そういう気持ちでやろうと臨んだので、みんながよく頑張ってくれたと思います。
次は12月のファイナル4ですが、サンリツはまだ優勝したことがないので、あと3週間しかありませんが今大会をもう1回振り返って、できる準備をして頑張りたいと思います」
【2位 中国電力】
【3位 デンソー】
2位は中国電力。サンリツとの全勝対決では勝利をつかみかけたが、サンリツの競り合いの強さの前に涙をのんだ。キャプテンの成本が単複で2点取りするも、社会人王者の井絢乃が永尾尭子に競り負けたのが響いてしまった。
3位にはサンリツと中国電力以外は負けなしのデンソーが入った。
【女子1部の最終順位】
1位:サンリツ(7勝1敗)
2位:中国電力(5勝2敗)
3位:デンソー(5勝2敗)
4位:神戸松蔭女子学院大学(5勝2敗)
5位:昭和電工マテリアルズ(2勝5敗)
6位:豊田自動織機(2勝5敗)
7位:エクセディ(1勝6敗)
8位:十六銀行(1勝6敗)
詳しい記録はこちらから
日本卓球リーグ実業団連盟:https://www.jttl.gr.jp/taikairesult/2022/09/2022.php
(取材=卓球レポート)