5月20〜28日までダーバン(南アフリカ)の国際展示場ICCダーバンで世界卓球2023ダーバンが開催される。
大会3日目は、女子シングルス2回戦が行われ、日本勢は長﨑美柚と平野美宇が3回戦進出を決めた。
▼女子シングルス2回戦(日本選手関係)
長﨑美柚 不戦勝 M.ディアス(プエルトリコ)
平野美宇 9,-4,4,4,-7,4 カウフマン(ドイツ)
日本女子は、大会3日目のトップバッターとなった長﨑だが、対戦相手のM.ディアスが負傷のため棄権。長﨑は不戦勝で3回戦進出を決めた。3回戦で早田ひなとピッコリン(イタリア)の勝者と対戦する。
1回戦でツォン・ジェン(シンガポール)を圧倒した好調の平野は、ドイツの新鋭カウフマンと対戦。長身のサウスポーからバック面で繰り出す独特のしゃがみ込みサービス、懐が深くコースが読みにくいバックハンドとヨーロッパ選手らしいくせの強いカウフマンに、初対戦の平野がたじろぐ場面が見られた。第1ゲームを落ち着いたプレーで逆転で取った平野だが、第2ゲームはカウフマンの強気のレシーブ、バックハンドドライブが面白いように決まり、平野の表情が曇る。流れがカウフマンに傾いたかと思われたが、経験豊富な平野は、練習してきたという巻き込みサービスを軸に、コース取りを工夫したプレーで勢いに乗らせたら怖いカウフマンから再び流れを取り戻した。強烈な両ハンドドライブが持ち味の平野だが、本人が試合後にコメントしているように「最後はしっかり戦術を組み立てて、勝ち切ることができた」ことはトーナメントを勝ち上がっていく上で大きな自信につながるだろう。
この他、世界卓球2021ヒューストンでベスト16入りしたS.サウェッタブート(タイ)がポータ(ハンガリー)に敗れ2回戦敗退。
倪夏蓮(ルクセンブルク)とシャン・シャオナ(ドイツ)のベテランペンホルダー対決は、激戦を制したシャン・シャオナが3回戦進出を決めた。また、ルーマニアのエース、サマラがフランスチャンピオンのパバドを4対2で破りベスト32に駒を進めた。
▼女子シングルス2回戦(一部抜粋)
シャン・シャオナ(ドイツ) 9,6,10,-9,-4,-7,7 倪夏蓮(ルクセンブルク)
ポータ(ハンガリー) 6,-8,8,9,11 S.サウェッタブート(タイ)
サマラ(ルーマニア) 8,-5,-4,7,12,8 パバド(フランス)
(まとめ=卓球レポート)