5月20〜28日までダーバン(南アフリカ)の国際展示場ICCダーバンで世界卓球2023ダーバンが開催される。
大会3日目の5月22日は、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの全種目が行われた。
日本勢男子はシングルスで宇田幸矢が勝利して3回戦進出を決めたが、吉村真晴は中国勢に敗れて2回戦敗退となった。
また、男子ダブルスでは、前回2021年ヒューストン大会3位の戸上隼輔/宇田幸矢が快勝して、順当に3回戦に駒を進めた。
▼男子シングルス2回戦(日本選手関係)
宇田幸矢 7,16,-7,9,9 コズル(スロベニア)
梁靖崑(中国) 5,5,-10,4,12 吉村真晴
▼男子ダブルス2回戦(日本選手関係)
戸上隼輔/宇田幸矢 4,3,8 デサイ/シャー(インド)
昨日のシングルス1回戦で接戦をものにした宇田は、及川に打ち勝ったコズル(スロベニア)との対戦となった。試合は宇田が第1ゲームを先行して迎えた第2ゲームがヤマ場だった。10対8から追いつかれてジュースに持ち込まれて16対16と緊迫の展開が続いたが、なんとかしのいで宇田が2ゲームをリードした。第3ゲームはコズルに打ち込まれて失うが、第4・5ゲームは宇田が落ち着いた攻守で主導権を握り、いずれも11対9で競り勝って、及川の敵を討った。宇田の次戦は王楚欽(中国)と戸上の勝者となる。
吉村の相手は、男子シングルス2大会連続で銅メダルの梁靖崑(中国)。大物食いのイメージがある吉村、今大会のアジア大陸予選で馬龍(中国)に勝利しており、強敵相手にどのような戦いをするか注目された。しかし、立ち上がりから梁靖崑にパワフルな両ハンド攻撃を浴び、2ゲームを連取された。吉村は強気のフォア攻めで第3ゲームを奪い取るが、第4ゲームは梁靖崑が攻めに転じて、後がなくなった。吉村は変化サービスからの連打で追いすがるが、第5ゲームは序盤のリードを守れずジュースで惜敗。結局1対4で打ち破れ、2回戦敗退となった。
日本勢以外では、上位を狙うトップ選手が勝ち上がっている。
2連覇を目指す樊振東(中国)は、2回戦からの登場となった。注目の初戦は43歳のベテラン、ジオニス(ギリシャ)のトリッキーなカットに1ゲームを奪われるが、安定したフォアハンドドライブでしっかり締めて、4対1で勝利。
世界卓球のシングルスで初の表彰台を狙うオフチャロフ(ドイツ)。初日の1回戦はアクジュ(フランス)に1対3から逆転して辛勝。今日の2回戦は得意の両ハンドを中心に攻めて、ストヤノフ(イタリア)に4対1で快勝して3回戦進出を決めた。
前回ベスト16の林鐘勳(韓国)は、今年に入ってWTT等の国際大会で好調を維持。ブルッサ(アルジェリア)の攻撃の前に3ゲームを奪われるが、ここから気迫の攻守で逆転して辛くも勝利を収めた。
▼男子シングルス2回戦(一部抜粋)
樊振東 4,4,-9,2,8 ジオニス(ギリシャ)
オフチャロフ 10,9,7,-6,10 アクジュ(フランス)
林鐘勳 9,-8,-9,7,-12,4,8 ブルッサ(アルジェリア)
(まとめ=卓球レポート)