2年に1度開催されるアジアナンバーワンを決めるバタフライ第26回アジア卓球選手権大会が9月3日から10日まで韓国の平昌(ピョンチャン)で開催される。今回のアジア大会は、バタフライが卓球メーカーとして初のタイトルスポンサーを務め、運営面から設備面など大会全般のサポートを行っている。卓球レポートも現地の平昌に足を運び、熱戦の模様をお伝えしていく。
競技2日目となる9月4日は、女子団体の準々決勝が行われ、日本、中国、香港、韓国がベスト4に勝ち上がった。
※写真はインド戦3番で勝利を決めた平野美宇を迎える日本ベンチ
▼女子団体準々決勝の結果
日本 3-0 インド
○伊藤 3-0 A.ムケルジー
○早田 3-1 バトラ
○平野 3-1 S.ムケルジー
伊藤 - バトラ
早田 - A.ムケルジー
中国 3-0 シンガポール
○孫穎莎 3-0 ツォン・ジェン
○陳夢 3-0 ジョウ・ジンイ
○陳幸同 3-0 ウォン・シンル
陳夢 - ツォン・ジェン
孫穎莎 - ジョウ・ジンイ
香港 3-1 カザフスタン
○李皓晴 3-1 ミルカディロワ
○朱成竹 3-2 アカシェワ
李清韻 0-3 ラフロワ○
○朱成竹 3-1 ミルカディロワ
李皓晴 - アカシェワ
韓国 3-0 タイ
○田志希 3-0 S.サウェッタブート
○申裕斌 3-2 パラナン
○徐孝元 3-0 J.サウェッタブート
申裕斌 - S.サウェッタブート
田志希 - パラナン
前回優勝で第1シードの日本は、初戦の準々決勝でインドと対戦。1番に伊藤美誠、2番に早田ひな、3番に平野美宇というベストメンバーで臨み、ツブ髙使いのバトラを筆頭に個性的な選手がそろうインドをストレートで下してベスト4進出を果たした。
明日9月5日の10時から行われる準決勝では、こちらもベストメンバーで今大会に臨んでいる中国と対峙する。準決勝での対戦は前回不参加で予選リーグから勝ち上がってきた中国が抽選で日本側のブロックを引いたためだが、勝ち上がれば必ず訪れる両雄の対決が少し早まっただけだ。「この3人で団体戦を戦うのは世界ジュニア以来。久しぶりで、その時も優勝しているので楽しみ。可能性はあると思う」と試合後、異口同音に話した伊藤と早田と平野。インド戦の3人がそのまま出場するかどうかオーダーは分からないが、打倒中国の意気込みは十分だ。
前回不出場の中国は、孫穎莎、陳夢、王芸迪、王曼昱、陳幸同という豪華メンバーで難なく予選リーグを突破してベスト8に入ると、準々決勝でシンガポールをストレートで退け、順当にベスト4入り。
明日の準決勝では日本と対戦する。予選リーグから全選手をまんべんなく起用しながら全員が隙のないプレーを続けている中国。明日は最強の挑戦者である日本に対し、どんなオーダーで、どんなプレーで受けて立つのか注目だ。
香港は、気迫あふれるプレーで予選リーグから勝ち上がってきたカザフスタンに3対1で勝利し、準決勝進出。3番を落とすも、トップでベテランの李皓晴が技ありのプレーで先制すると、安定感が増してきた朱成竹が2点取りの活躍で勝ち切った。
開催国の韓国も初戦の準々決勝を突破し、ベスト4へ勝ち上がった。サウェッタブート姉妹を擁するタイとの準々決勝では2番でエースの申裕斌が、左腕でセンスの良いパラナンにゲームオールまで迫られるも、最後は地元開催の意地で踏みとどまり、勝利の流れを決定付けた。
明日9月5日に行われる女子団体準決勝の組み合わせとスケジュールは以下の通り。
▼女子団体準決勝の組み合わせ
日本 - 中国(10時試合開始予定)
香港 - 韓国(12時試合開始予定)
今大会のタイトルスポンサーを務めるバタフライは、会場内に販売ブースとイベントブースをオープン。
イベントブースではオリジナルのミニラケットを製作できるワークショップを特別開催。1日4回、各6人の枠を巡って抽選が行われるなど、大人気コーナーとなっている。
卓レポX(ツイッター)でアジア卓球選手権平昌大会の熱戦を速報予定です。ぜひご覧ください!
試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
アジア卓球連合:https://asia.ittf.com/pages/39/asian%20ttc%202023_2704
国際卓球連盟(ITTF)記録ページ:https://results.ittf.com/ittf-web-results/html/TTE2773/results.html#/results
(取材=卓球レポート)