12月9(土)〜10(日)、2023日本卓球リーグプレーオフJTTLファイナル4が、岐阜県岐阜メモリアルセンターで開催。
ファイナル4とは、前期と後期の日本リーグの総合順位上位4チームが年間日本一を賭けて争う大会で、優勝チームには内閣総理大臣杯が贈られる。男子は総合1位の協和キリン、2位の日鉄物流ブレイザーズ、3位のシチズン時計、4位のリコーの4チームが出場。
本日12月10日は決勝が行われ、リコーが日鉄物流ブレイザーズを3対2で下し、2018年以来となる2度目の優勝を果たした。
相次ぐ接戦をくぐり抜け、リコーが年間王者に!
▼男子決勝
リコー 3対2 日鉄物流ブレイザーズ
山本勝也 10,-7,-4,-6 田中佑汰○
池田忠功 8,-4,-6,7,-8 藤村友也○
○郡山北斗/小野寺翔平 10,10 藤村友也/髙見真己
○小野寺翔平 -7,9,8,7 髙見真己
○郡山北斗 9,8,7 定松祐輔
男子はラストまでもつれる大激戦の末、リコーが日鉄物流ブレイザーズを下し、、2018年以来の優勝を果たした。
試合はトップでリコーキャプテンの山本がTリーグ金沢ポートのチームメイト・田中との前陣両ハンド対決に敗れ、先制点は日鉄物流ブレイザーズが奪う。
2番は、今季限りで引退を表明し、「気負わず楽しもうと臨んだ」という池田が伸び伸びとした両ハンド攻撃で日鉄物流ブレイザーズの大黒柱・藤村にゲームオールまで迫るも惜敗し、日鉄物流ブレイザーズが年間王者に王手をかける。
追い込まれたリコーだったが、郡山/小野寺のダブルスがジュースの連続を制して1点を返すと、ルーキーにしてリコーの絶対エース的な活躍を見せている小野寺が、持ち味のフットワークを生かした強烈なフォアハンドで髙見のスマートな両ハンドを打ち抜き、しぶとくラストにつないだ。
雌雄が決するラスト、リコーは準決勝の協和キリン戦ラストで勝った郡山、一方の日鉄物流ブレイザーズは同じく準決勝のシチズン時計戦4番で勝ってチームの勝利を決めた定松に命運を託す。ともに準決勝で決勝点を挙げた選手同士による試合は競り合いが予想されたが、郡山がすごかった。「今シーズンで一番の出来」という郡山は、まるで振ったところにボールが来るかのような会心のプレーで定松の鋭いボールをことごとく打ち返し、ストレート勝利でリコーの優勝を決めた。
前期リーグ6位、後期リーグ4位の成績でなんとかファイナル4出場に滑り込んだリコーだったが、「仕事と家庭で練習時間を多く取れない中、みんなが工夫して頑張ってくれている」と工藤監督が称えたように、練習時間が少ないからこそ備わった1本に懸ける集中力で相次ぐ接戦を制し、見事に下剋上を果たした。
■リコー・工藤一寛監督のコメント
リコーは前期6位、後期4位ですから、いかに日本リーグが接戦で盛り上がっているかが伝わったと思います。本当に選手の頑張りですね。
練習時間も仕事の後で短いんですけど、その中で工夫してくれています。前半に出た山本、池田は今年30歳なんですが、今が1番強いのではないでしょうか。みんなが仕事と家庭と卓球とを工夫して頑張ってくれて、それが(優勝という結果につながって)1番うれしいです。
■リコー・山本勝也主将のコメント
最高にうれしいです。優勝は狙っていましたが、前期6位、後期4位で正直厳しいとは分かっていましたが、後期リーグは4連勝してこの大会に臨むことができていたので、チーム力でみんなで力を合わせて頑張ろうということで優勝できてすごくうれしいです。
2020年以来の優勝を目指した日鉄物流ブレイザーズだったが、惜しくも逆転を許し、前回に続く2位に終わった。
前半にポイントゲッターの田中、大黒柱の藤村を並べ、計算通りに王手をかけたが、ダブルスの競り合いを落とし、流れをリコーに引き渡してしまった。
詳しい記録はこちらから
日本卓球リーグ実業団連盟外部サイト(Labo live):https://www.jttl.gr.jp/games/jttl-2023-final4/match
(まとめ=卓球レポート)