12月9(土)〜10(日)、2023日本卓球リーグプレーオフJTTLファイナル4が、岐阜県岐阜メモリアルセンターで開催。
ファイナル4とは、前期と後期の日本リーグの総合順位上位4チームが年間日本一を賭けて争う大会で、優勝チームには内閣総理大臣杯が贈られる。女子は総合1位の中国電力ライシス、2位のデンソー、3位のサンリツ、4位のレゾナックの4チームが出場。
本日12月10日は決勝が行われ、中国電力ライシスがデンソーを3対0のストレートで下し、2021年以来、3度目の優勝を果たした。
中国電力ライシスが、デンソーにストレート勝利で年間王者!
▼女子決勝
中国電力ライシス 3対0 デンソー
○井絢乃 -2,-4,4,9,12 野村萌
○中森帆南 5,8,9 赤江夏星
○成本綾海/井絢乃 6,-6,9 菅澤柚花里/赤江夏星
成本綾海 - 菅澤柚花里
枝廣瞳 - 小畑美月
接戦が予想された女子決勝は、予想外のストレート決着で中国電力ライシスが年間王者に輝いた。
流れをつくったのはトップの井。野村の速攻に気圧され、あっという間に第1、第2ゲームを落とす展開になったが、これで吹っ切れたのか第3ゲームから持ち前のダイナミックな両ハンドが蘇り、3ゲームを連取して中国電力ライシスに貴重な先制点をもたらす。
井の勝利に感化された2番の中森も躍動する。日本リーグでいまだ負けなしの無双を続ける赤江に対し、「後期リーグで負けていたのでリベンジしたかった。自分は勝っても負けてもチームを盛り上げるプレーを心掛けた」という中森が、表ソフトラバーでの高速バックハンド連打で赤江の動きを止めると、機を見たフォアハンド攻撃で強敵にストレート勝利。中国電力ライシスに大きな大きな勝ち点をもたらした。
中森の値千金の勝利で完全に勢いに乗った中国電力ライシスは3番で、今期限りで引退を表明しているキャプテンの成本と井が、菅澤/赤江に競り勝って、2021年以来となる3度目の年間チャンピオンを決めた。
今期のリーグ成績を見ると、ストレート決着が想像できないほど中国電力ライシスとデンソーの力は拮抗していた。だからこそ、有終の美を、これまで「強豪・中国電力ライシス」のブランドを支え続けてきた成本に。そんなチームの思いが凝縮した圧勝劇だったように思う。
■中国電力ライシス・伊藤春美監督のコメント
本当にうれしい気持ちでいっぱいです。一人一人が自分が出るべきところで一生懸命がんばってくれたと思います。ありがとうございました。
■中国電力ライシス・成本綾海主将のコメント
今年は王座奪還が目標だったので2年ぶりに内閣総理大臣杯を獲得することができてうれしいです。出場する選手が勝つために努力して、出場しない選手もすごくサポートをしてくれました。試合は前半で2本取ってくれたので流れができましたね。
今年最後の日本リーグを優勝することができて、本当にとてもうれしく思います。いつも「後期の中電」と言われているので、来年こそ「オールシーズンの中電」と呼ばれるように、後輩たちがきっと頑張ってくれると思うので、応援をよろしくお願いします。
昨日の準決勝で強豪サンリツをストレートで下した様子から、年間王者に最も近いと思われたデンソーだが、絶対エースの赤江が敗れ、流れを引き戻せなかった。
今回はストレートで敗れたが、デンソーが年間王者を取る力があることは周知の通りだ。来シーズンも中国電力ライシスと並び、日本リーグの中心的存在になるのは間違いないだろう。
詳しい記録はこちらから
日本卓球リーグ実業団連盟外部サイト(Labo live):https://www.jttl.gr.jp/games/jttl-2023-final4/match
(まとめ=卓球レポート)