スムーズで力強い両ハンドで昨年に続き、表彰台まで勝ち上がった横井咲桜(ミキハウス)。準決勝の張本美和(木下アカデミー)に対してはストレートで敗れ、昨年越えは果たせなかったが、接戦の連続を切り抜けての2年連続ベスト4は、本人にとって一定の手応えが得られた結果だったのではないだろうか。
準決勝を終え、張本戦を振り返った横井のコメントを紹介しよう。
--張本選手との準決勝は試合展開としてはいかがでしたか?
元々自分にはパワーがあって、張本選手は(ゆるいボールを)うまく使って打たせないようにしてくると思ったので、自分も逆にゆるいボールを出して相手に打たせないような展開をしようとはしていたのですが、うまく相手の作戦にハマってしまって、良い流れで試合ができなかったです。
--4ゲーム目は横井さんの流れでした。どう変えましたか?
そうですね。0対3になってしまって、自分が思い切ってやった部分もあるんですけど、少しずつボールに慣れてきたり距離感をつかめてきてはいました。ですが、0対3で後がない状況だったので、そこを取っても良い流れでいけるかどうかは正直分からなかったです。でも、手応え的にはありました。
--張本選手はYGサービス(逆横回転系サービス)を多く使ってきましたが、YGサービスに対してはどうでしたか?
Tリーグでもいろいろなサービスをレシーブしてきたので、そこまで怖くはなかったです。
--第1〜第3ゲームは、序盤離されて苦しかったと思いますが、どのあたりが点数を取られてしまった要因ですか?
自分はすごく打たされていて、その後のカウンターがすごく速くて、そこでしっかり対応ができなかったのが一番の課題点。その質が(カウンターの質が)すごく高いなというふうに感じました。
--フォアに打たれたボールになかなか届かない場面がありましたが、張本選手のボールは想像以上の速さでしたか?
前より速くなっているのと、打球点も早いしボールのスピードも前より上がっているので、正直びっくりしました。
--この全日本を含め、選考会を通じて得られたものはありましたか?
今回パリオリンピックの選考会に参加させてもらって、トップ選手とたくさん試合をする機会が増えました。そこでたまに勝ったりして、自分もちょっとは通用するんだなと感じたので、これからもっと質を上げてトップ選手に勝っていきたいと思います。
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詳しい試合の結果は日本卓球協会大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:https://www.japantabletennis.com/AJ/result2023/
[国内大会]
2024年全日本卓球 女子シングルス3位 横井咲桜
「(張本は)前よりスピードが上がり、正直びっくりした」
2024.01.30
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