［国際大会］

卓球パリ五輪女子シングルス2～3回戦
　〜早田と平野がベスト8入り〜

2024.08.01

　パリオリンピック卓球競技5種目（混合ダブルス、男女シングルス、男女団体）が、パリ南アリーナ4（パリ・フランス）にて7月27日〜8月10日にて開催される。
　競技5日目の7月31日は男女シングルスの2回戦と3回戦が行われ、ベスト8が決定した。
　ここでは7月31日に行われた女子シングルスの2回戦と3回戦の結果をお伝えする。
　※写真は平野美宇（日本）
　※写真提供＝ITTF（国際卓球連盟）、ITTF／ONDA

▼女子シングルス2回戦
孫穎莎(CHN)　5,1,11,4　倪夏蓮(LUX)
アクラ(IND)　-9,10,4,5,-10,10　ツォン・ジェン(SGP)
ユアン・ジアナン(FRA)　-9,6,5,4,7　チャン・モー(CAN)
早田ひな(JPN)　13,10,3,9　メシュレフ(EGY)
申裕斌(KOR)　-9,9,4,1,9　ポータ(HUN)
平野美宇(JPN)　11,5,8,9　朱成竹(HKG)

▼女子シングルス3回戦
孫穎莎(CHN)　10,10,8,3　アクラ(IND)
鄭怡静(TPE)　2,8,8,9　バヨール(POL)
ピョン・ソンギョン(PRK)　-6,-6,-9,9,8,6,7　A.ディアス(PUR)
早田ひな(JPN)　11,6,8,6　ユアン・ジアナン(FRA)
申裕斌(KOR)　2,8,4,13　チャン・リリー(USA)
平野美宇(JPN)　6,9,-12,8,6,　バトラ(IND)
ポルカノバ(AUT)　10,4,11,9　スッチ(ROU)
陳夢(CHN)　-8,5,6,4,8　エーランド(NED)

　女子シングルスは3回戦4試合が行われ、ベスト8が決定した。
　2回戦で試合巧者の朱成竹（香港）にストレート勝ちした平野美宇（日本）は、3回戦でバトラ（インド）と対戦した。平野はバックがツブ高のバトラの変化プレーに丁寧な送球でチャンスをうかがい、甘くなったボールをしっかり決めて2ゲームを連取。第3ゲームはジュースで失うが、バックで止めてフォアで打ってくるバトラの攻守に慌てず対応。落ち着いた攻撃できっしり締めて、4対1で難敵を圧倒し、ベスト8入りを決めた。

　第4シードの早田ひな（日本）は、2回戦は5月のアフリカカップで優勝しているメシュレフ（エジプト）とのサウスポー対決で打ち勝ち、ベスト8をかけて地元フランスのユアン・ジアナンと対戦。第1ゲームはユアン・ジアナンの前陣攻撃に手を焼いてゲームポイントを握られるが、強気のレシーブ攻撃で逆転。これで流れをつかんだ早田は回転のかかったフォアハンドドライブとテンポの速いバックハンドでユアン・ジアナンのブロックを打ち崩し、ストレート勝ちで準々決勝に駒を進めた。

　第1シードで世界チャンピオンの孫穎莎（中国）は2回戦で61歳の倪夏蓮（ルクセンブルク）、3回戦では世界卓球2024の中国戦で王芸迪を下したアクラ（インド）の変化プレーにしっかり対応し、2試合続けて完封勝利。
　前回の東京オリンピックで金メダルを獲得した陳夢（中国）は3回戦でエーランド（オランダ）のタイミングの取りづらい両ハンド攻守に1ゲームを先行されるが、慌てず大きな打ち合いに持ち込んで、4対1で勝利を収めた。

　第4シードの申裕斌（韓国）は2回戦でポータ（ハンガリー）との打撃戦を制すと、3回戦でチャン・リリー（アメリカ）との前陣での打ち合いで完勝し、ベスト8入りを決めた。
　東京オリンピックは3回戦で敗退した鄭怡静（中華台北）は、躍動感あふれる動きを見せてバヨール（ポーランド）をシャットアウトし、4回戦進出。
　2022年ヨーロッパ選手権大会優勝のポルカノバ（オーストリア）と2023年ヨーロッパ競技大会優勝のスッチ（ルーマニア）の一戦はいずれのゲームも競り合うが、要所で両ハンドドライブを粘ったポルカノバがストレート勝ちし、前回に続いて4回戦に駒を進めた。
　3回戦でもっとも会場を沸かせた第3試合。A.ディアス（プエルトリコ）が多彩なテクニックと飛び回るフットワークで3対0と王手をかけるが、ピョン・ソンギョン（北朝鮮）が堅実な前陣攻守でジリジリと詰め寄って、大逆転勝利でベスト8進出を決めた。

＜8月1日の試合予定（女子シングルス準々決勝）＞
10時00分（日本時間17時00分）　ポルカノバ(AUT)　-　陳夢(CHN)
12時00分（日本時間19時00分）　申裕斌(KOR)　-　平野美宇(JPN)
16時00分（日本時間23時00分）　孫穎莎(CHN)　-　鄭怡静(TPE)
20時00分（日本時間27時00分）　ピョン・ソンギョン(PRK)　-　早田ひな(JPN)