パリオリンピック卓球競技5種目(混合ダブルス、男女シングルス、男女団体)が、パリ南アリーナ4(パリ・フランス)にて7月27日〜8月10日にて開催される。
競技13日目の8月8日は男女団体の準決勝が行われた。
ここでは男子団体準決勝 中国対フランスの結果をお伝えする。
※写真は王楚欽(中国)
※写真提供=ITTF
▼男子団体準決勝
中国 | 3-0 | フランス | ||||
○ | 馬龍/王楚欽 | 11,5,2 | ゴズィー/A.ルブラン | |||
○ | 樊振東 | 3,11,-8,14 | F.ルブラン | |||
○ | 王楚欽 | -7,8,9,9 | A.ルブラン |
世界卓球2024釜山男子団体の決勝と同カードとなった中国対フランスは、再び中国が3対0でフランスの挑戦を退けたが、男子シングルス銅メダリストのF.ルブランを擁する開催国フランスは、観客の声援の後押しも受けて健闘を見せた。
ダブルスは序盤、果敢なカウンターを狙ったフランスペアがリードするも、中国ペアは質の高いドライブで逆転。ゴズィーが逆チキータや中後陣からのバックハンドドライブなどで見せ場をつくるが、中国ペアはビッグラリーもきっちり制して、フランスペアをストレートで破り中国が先制点。
男子シングルス準決勝の再現となった樊振東対F.ルブランは、ストレート負けを喫したF.ルブランが、気迫あふれるプレーで、王者樊振東に襲いかかった。対する樊振東は回転量、軌道の変化をつけるなど技ありのバックハンドで、F.ルブランのミスを誘い先制。第2ゲーム1-4でタイムアウトを取ったF.ルブランは攻撃のギアを上げて攻め込んだが、2度のゲームポイントをものにできずに0対2に。さらに果敢に攻めるF.ルブランはバックストレートをうまく攻めてチャンスを生かし1ゲームを返す。両者ノーガードの打ち合いに会場のボルテージはマックスに。
攻め込むF.ルブランに全力で応戦する樊振東という構図が続き、競り合いに。ジュースはF.ルブランが5度のマッチポイントをスーパープレーでしのぐが、最後は樊振東が決めて、エース対決は中国に軍配。
0対2とあとがなくなったフランスだが、雰囲気は依然五分かそれ以上だ。A.ルブランは王楚欽をしのぐほどの威力のある一発とロビングで第1ゲームを奪うが、競り合いになった場面でサービスミス、荒っぽいプレーが目立つようになり、徐々に流れは王楚欽に。第2、第3ゲームは序盤押されていた王楚欽の好プレーが増えていき連取。流れをつかんだ王楚欽にA.ルブランは必至のパワープレーで食い下がったが、王楚欽が11-9で、中国の5大会連続の決勝進出を決めた。
中国は決勝でスウェーデンと、フランスは銅メダル決定戦で日本と対戦する。
男子団体のトーナメント
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