パリオリンピック卓球競技5種目(混合ダブルス、男女シングルス、男女団体)が、パリ南アリーナ4(パリ・フランス)にて7月27日〜8月10日にて開催される。
最終日となる競技15日目の8月10日は女子団体の銅メダル決定戦と決勝が行われる。
ここでは女子団体銅メダル決定戦、ドイツ対韓国の結果をお伝えする。
※写真は韓国チーム
※写真提供=ITTF/ONDA
▼女子団体銅メダル決定戦
韓国 | 3-0 | ドイツ | ||||
○ | 田志希/申裕斌 | 6,8,-8,-10,8 | ワン・ユアン/シャン・シャオナ | |||
○ | 李恩慧 | 8,9,2 | カウフマン | |||
○ | 田志希 | 6,6,6 | シャン・シャオナ |
卓球競技最終日に行われた女子団体の銅メダル決定戦は、準決勝で中国に敗れた韓国と、日本に敗れたドイツとの対戦となった。
トップのダブルスは韓国のエースダブルス田志希/申裕斌の左右のドライブ攻撃型のペアが、ドイツのペン表ソフト速攻型のシャン・シャオナとフォア面表ソフトラバーの異質型ワン・ユアンの右右ペアとの対戦。
ミッテルハムが欠場のため、急造ペアとなったドイツに対して、韓国ペアは世界ランキング2位の強豪。個の力、コンビネーション、経験でも上回る韓国ペアが安定したプレーで2ゲーム連取。
第3ゲームは流れを変えたいドイツペアが大きなラリー展開に持ち込み、両者表ソフトラバーのフォアハンドスマッシュを生かして1ゲームを返す。勢いに乗ったドイツペアはピッチの速い連続攻撃で5-2とリード。韓国ペアもバック側にボールを集めて反撃するが、思い切りの良さで勝るドイツペアが韓国ペアのゲームポイントをしのいで逆転。
最終ゲームもドイツペアの勢いは止まらず、前陣での連続攻撃でリード。韓国ペアは振り回されながらもボールに食らいついて10-8と逆転し、マッチポイントを握る。最後はワン・ユアンのフォアハンドがオーバーして、韓国ペアが辛勝。貴重な1点目を挙げた。
準決勝で張本美和を破ったドイツの新エース・カウフマンは韓国の3番手李恩慧と対戦。韓国の国内選考で3人目の枠を勝ち取った李恩慧は張本美和を苦しめたカウフマンのYGサービスには対策済みかきれいにストップを決めて対応。カウフマンはYGサービスが効かないとみるや、丁寧(中国)のようなしゃがみ込みサービスで連続得点。しかし、これも対応され、李恩慧がパワフルなフォアハンドドライブで第1ゲームを先行。
カウフマンも台上からの展開でカウンターを決めるが、質の高いストップレシーブからのパワフルな両ハンドドライブで得点を重ねた李恩慧を制して2対0。
第3ゲームは李恩慧が一方的な展開で威力抜群のカウンタードライブで得点を重ね、11-2と圧倒。ドイツの新エースカウフマンにとっては、華々しく張本美和を破った翌日の苦い敗戦となった。
ダブルスでも顔を合わせた2人の対戦は、サウスポーの田志希がシャン・シャオナの表ソフトラバーのナックル性のボールに対してしっかりと回転をかけて連続攻撃で得点を重ね11-6。
田志希の猛攻が止まらない。シャン・シャオナのバック側にボールを送り、1本ショートで止めさせたボールを狙い打ち8-4とリード。マッチポイントでシャン・シャオナのツッツキをループドライブした田志希のボールが、ショートのオーバーミスを誘い、韓国が銅メダルを決めた。シングルスでは初戦敗退と振るわなかった田志希だったが、最後のオリンピックで銅メダルを決める決勝点を挙げるという最高のラストを迎えた。
韓国は2008年北京大会以来4大会ぶりのメダル獲得。ドイツは2016年リオ五輪での銀メダル以来のメダルを逃した。
女子団体のトーナメント
詳しい大会の記録はこちら
公益財団法人日本卓球協会:https://jtta.or.jp/tour/24750
World Table Tennis:https://worldtabletennis.com/eventInfo?selectedTab=Results&eventId=2603
(まとめ=卓球レポート)