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1949
S1号を発売
株式会社タマスを設立する前年、タマス運動具店時代にS1号を発売。5枚合板ラケットで、ラッカー仕上げの光沢ある木目に美しいラベルが映え、好評を博した -
初期の形状は英式と米式
バタフライの初期のラケット(ブレードおよびグリップ)の形状は2種類。英式(イングリッシュスタイル)はグリップの付け根に90度の角度があり、比較的重量感があった。米式(アメリカンスタイル)は一般的な形で、グリップの付け根がやや細くなっていた。 -
1953
プラスチックグリップを開発
プラスチックのグリップのLS1号を発売。従来の常識を無自覚に踏襲しては進歩がないと考えて開発したものだった。 -
1954
N1号とマイ・バン・ホア式を発売
3枚合板のN1号を発売。また、前年のアジア卓球選手権大会で単複優勝を遂げた選手の意見を取り入れて開発したマイ・バン・ホア式ラケットを発売した。写真はマイ・バン・ホア式ラケット(ラバーを貼った状態)。 -
形状は英式、米式、欧式
1954年時点でのバタフライのラケット(ブレードおよびグリップ)の形状は、初期から扱っていた英式と米式に、欧式(ヨーロピアンスタイル)を加えた3種類だった。欧式はやや長丸形でグリップの付け根に傾斜があり、グリップがやや短めだった。写真は左から英式、米式、欧式。 -
1955
形状は英式、米式、欧式、仏式
ラケットの形状に仏式(フランス式)が加わり4種類となった。仏式はやや太いグリップで、グリップの付け根に90度の角があった。 -
1956
チェコ式、ドイツ式を追加
ラケットの形状にチェコ式、ドイツ式が加わり、6種類となった。チェコ式はやや長丸形で、グリップの付け根に傾斜があった。ドイツ式はやや四角ばっており、幅広で縦が短い。グリップは幅広で肉薄、中央部には溝があった。 -
1957
パール号、ダイヤモンド号を発売
7枚合板のパール号、9枚合板のダイヤモンド号を発売。形状は後述のケニー式を加えた7種類から選択するようになっていた。どちらも美しいラッカー仕上げのラケットだった。 -
ケニー式を追加
ラケットの形状にケニー式が加わった。ケニー式は全体に最も小型だった。 -
1958
ニューヨーク式を追加
ラケットの形状にニューヨーク式が加わった。ニューヨーク式は薄めだった。 -
1962
パシフィック式を追加
ラケットの形状にパシフィック式が加わった。パシフィック式はやや小型で、競技用としては定着せず、1964年からは普及用(はりあげラケット)として扱うことになった。 -
1963
北アメリカ式を追加
ラケットの形状に北アメリカ式が加わった。北アメリカ式は極薄、超軽量が特徴。海外向けに開発したもので、国内では受注製作していたが、翌年にはラインアップから消えることになる。 -
1967
エクスターを発売
エクスターはヨーロッパ式グリップの5枚合板ラケット。これまでは合板の種類や枚数などの基本の仕様(N1号、S1号など)に対して、形状(英式、米式、欧式など)を選択する仕組みだったが、エクスターは形状も含めた完成モデルとして開発。これ以降に発売するラケットは完成モデルとなる。 -
1969
スエーディシュ・スタイルを発売
5枚合板で、グリップにいくつもの穴をあけており、グリップの先端を斜めにカットした特殊な形だった。翌1970年にスエーディシュと改名、1975年にスウェーディシュと改名した。 -
1970
ディフェンスを発売
守備選手用に開発した柳材の3枚合板ラケット。25年間にわたってラインアップする人気商品となった。 -
1971
パニックを発売
檜材の5枚合板に、グリップはウォールナット材にテープを巻いたもの。速攻選手用に開発し、軽量で球離れがよいのが特徴だった。 -
1974
パニックをリニューアル
速攻選手用のパニックをリニューアルし、パニック'74として新発売した。 -
1976
パワー・ドライブとハイ・チョップを発売
世界中から150種の木材を集め、異種の木材を組み合わせて合板を作るテストを重ね、攻撃選手用の5枚合板、守備選手用の5枚合板ラケットを開発した。ハイ・チョップは1987年まで10年以上ラインアップ。パワー・ドライブは1998年まで20年以上ラインアップのロングセラーとなった。 -
1977
パルサー、ターレスを発売
この頃、両面に異質のラバーを貼り、ラケットを反転してプレーすることが流行。その反転プレーのために開発したのがパルサーだった。グリップは片側に溝があり、反転を繰り返しても、グリップの感覚で面が分かるようにしていた。ターレスは攻撃選手向けで、両面に厚いラバーを貼ることを想定した軽量設計、グリップの形はコニック(CO)だった。なお、この年、ラケットの形状(英式、米式、欧式など)を選択する仕組みは廃止し、人気があったS1号(5枚合板)の英式をイングリッシュとして存続させた。
※記述は2020年12月19日現在のものです
※ここに掲載した製品は日本国内で発売したものです -