1. 卓球レポート Top
  2. その他
  3. コラム
  4. 世界ジュニア見どころ

世界ジュニア見どころ

12月9日からハイデラバード(インド)で開催される第10回世界ジュニア選手権大会。卓レポ.comでは今年も現地取材を敢行。試合の様子をホームページやツイッター(http://twitter.com/takurepo)でお届けする予定だ。

18歳以下の世界選手権大会ともいえる世界ジュニア選手権大会(通称世界ジュニア)では、近年
日本選手の活躍が続いている。昨年のマナーマ大会(バーレーン)では男子シングルスで丹羽(青森山田高)、一昨年のブラチスラバ大会(スロバキア)では女子団体(石川・森薗・谷岡・前田)が中国を破って優勝、男子ダブルスでは丹羽・町が優勝と日本勢の世界タイトルが続いている。少しさかのぼるが、2006年カイロ大会(エジプト)での松平健太(早稲田大・当時青森山田中)の優勝を思い出す読者も少なくないだろう。

今大会、日本から出場するのは、インターハイ王者の吉田と3位の町(ともに青森山田高)、村松、酒井(エリートアカデミー)だ。インターハイを獲った吉田は一昨年のブラチスラバ大会でも団体の主力として活躍しシングルスでもベスト8。同大会でダブルス優勝の町も今回が2度目の出場。2年前よりも実力をつけた2人の活躍が期待される。また、先月行われたドイツオープンでは徐賢徳(韓国)を破り、ポーランドオープンで21歳以下男子シングルスで優勝を飾るなど国際舞台でも名乗りを挙げた村松(JOCエリートアカデミー・帝京)は昨年に続き2度目の出場。今大会の台風の目になるかもしれない。酒井(JOCエリートアカデミー・帝京)も昨年に続き2度目の出場。初出場の前回は目立った活躍はなかったものの、この1年間の成長は大きいはず。得意の速攻で世界を驚かせてほしい。

女子は全日本ジュニア王者の谷岡(JOCエリートアカデミー・帝京)が2006年マドリード大会(スペイン)から連続5回目の出場。団体の優勝も経験しており、シングルスの最高成績は3位(2006年)。今年はエースとしての活躍が期待される。前田(希望が丘高)は3回目の出場。高校1年生でインターハイを制覇した強さを世界でも見せてほしい。選考会で年長の選手を押さえて優勝した加藤(JOCエリートアカデミー)は、先日の全日本カデット13歳以下の部で優勝。次代の日本を担っていく選手の1人になるだろう。中学校1年生の加藤の出場にも驚くが、今回4人目に選ばれたのは小学6年生の伊藤(豊田町卓球スポーツ少年団)だ。既に数多くの国際大会も経験している伊藤には単なる「経験」以上のものが期待されてもおかしくないだろう。

中国男子は林高遠が4回目の出場。優勝候補筆頭だが、実はまだ個人戦では無冠。2度決勝で敗れている男子シングルスのタイトルを全力で取りに来るだろう。中国はそれ以外のメンバーを今年のアジアジュニア選手権大会優勝の燓振東、2位の范勝鵬、それに徐晨皓という初出場の選手で固めてきた。いずれも日本選手にとっては難関となるだろう。地元インドに世界大会初のメダルをもたらしたのゴーシュ、フランスのゴズィー、中華台北の洪子翔ら若手成長株の活躍にも期待したい。

中国女子は2連覇を狙う陳夢、王座奪回を目指す朱雨玲、初優勝を狙う顧玉婷と顧若辰というフルメンバーを揃えてきた。超級リーグでも活躍し、シニアでも十分通用するこの4人の牙城を崩すのは並大抵のことではなさそうだ。この他、ドイツオープン21歳以下女子シングルスで優勝したP.ゾルヤ(ドイツ)やスッチ(ルーマニア)らのプレーも楽しみだ。

今大会の情報は国際卓球連盟(ITTF)ホームページにも掲載されています。
国際卓球連盟:http://www.ittf.com
世界ジュニア大会ページ:http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2187&category=WTCJ

今大会の模様は卓球レポート2月号に掲載。

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■その他の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■その他の新着記事