3月1日に東京・代々木第二体育館で行われたジャパントップ12の取材に行ってきました。
13歳の平野美宇選手の決勝進出などが話題を呼んだ今大会。男子決勝の水谷隼選手対松平健太選手の1戦は特に白熱した試合になりました。
水谷選手は松平選手のフォアハンドドライブに苦しみ、ゲームカウント2対3と追いつめられます。しかし、ここから試合巧者ぶりを発揮。中後陣からの逆襲などで粘り強く戦い、4対3で逆転勝利を飾りました。
「不安なとき、まだ今のレベルではバックハンドを出せないことにも気づきました」(卓球レポート2014年3月号より)と今年度の全日本選手権大会直後のインタビューで語っていたバックハンドドライブですが、この日は最終ゲーム終盤の競った場面でもバックハンドドライブで攻めている姿が印象に残りました。
敗れはしましたが、松平選手も水谷選手が「以前よりもフォアハンドドライブが多く、プレッシャーを感じた」と評したように勢いのあるフォアハンドで水谷選手に迫りました。水谷選手のバックハンド、松平選手のフォアハンドと進化を続ける2人のプレーに今後も注目していきたいと感じた大会でした。
余談ですが今大会の優勝賞金は100万円。「使い道はどうしますか?」という質問に水谷選手は「妻にすべて渡します」という答え。女子優勝の田代早紀選手は「電動自転車の購入と、家族とご飯を食べにいこうかと考えています」と回答。2人とも家族思いな1面を見せてくれました!
今大会の模様は卓球レポート4月号(3月20日発売)に掲載予定です。お楽しみに!(新人K)