3月26~28日に滋賀県立体育館(滋賀県)で開催された第41回全国高校選抜大会の取材に行きました。男女学校対抗では各校の意地がぶつかり合い、最終日まで白熱した戦いが続けられました。
その中で男子学校対抗では野田学園高(山口)が4年ぶりの優勝を飾りました。決勝では全日本ランカーの坪井や及川を擁する青森山田高(青森)と対戦。厳しい戦いになることが予想されましたが、結果は3対2で勝利。この優勝は選手の力はもちろんですが、野田学園高の采配がもたらした優勝ともいえます。
決勝では1番吉村対及川、2番青山対坪井、ダブルス平野/吉村対坪井/三部、4番千葉対三部、5番平野対一ノ瀬という組み合わせで試合が行われました。
野田学園高は決勝という大舞台に2番で今大会初出場となった1年生の青山を起用。この青山の起用が勝敗に大きく影響しました。橋津監督は「12月の青森山田との練習試合で高い勝率を挙げ、特に坪井選手に対しては相性がよかった。加えて爆発的な力も持っているので起用を決めた」と青山起用の理由を語りました。
当ブログでも紹介した昨年の12月のバタフライ卓球道場で行われた野田学園高と青森山田高の合同合宿。その合宿がこの大一番に大きく関係しているとは驚きでした。そのような背景もあって起用された青山は昨年の全国高等学校選手権大会(以下、インターハイ)では準決勝で大会初出場を迎え、そのときは敗れました。しかし、今大会では見事に勝利を収め、チームの優勝に大きく貢献しました。
試合の裏側に隠れた監督の采配やオーダーから、これまでの戦績や練習試合、すべての過程が結果につながっていくということを感じました。同時に1つボタンを掛け違えていれば結果は逆になっていた可能性もあり、こうした大舞台では紙一重の差が勝利につながるということを深く実感しました。
橋津監督は最後に「選抜大会で優勝し、インターハイでも優勝することは使命だと思っている」とインターハイへの決意も語ってくれました。インターハイでは今大会の決勝のような采配はあるのか?今後の大会でも選手たちのプレーとともに監督たちの采配に注目していきたいと思います!(新人K)
今大会の模様は卓球レポート5月号でお伝えします。