メインアリーナに隣接する屋内サッカー場「エスプリ・アリーナ」での開会式の後、男女シングルスのドロー(組み合わせ抽選)が行われた。
ドローは、事前に16シードの選手名の記載された用紙(①)と各シード選手が入る枠番号の書かれた用紙(②)が準備されていて、第1シードの馬龍と第2シードの樊振東が交互に(①)を引き、そこに名前の記載されていた選手が(②)を引くという手順で行われた。
まずは第9シードから第16シードまで8名の選手のドローが行われ、枠が埋まっていった。次いで第5シードから第8シードまで4名の選手の番。今大会、水谷は第6シードだ。
まずは馬龍が①を引き、その用紙には「オフチャロフ」の名が記されていた。そこで、オフチャロフが②を引いて「97番」に入ることが決定(下の写真参照)。次に樊振東が①を引き、同じ手順で黄鎮廷が「96番」に入ることが決定。この時点で水谷に残されていた枠は、第1シードの馬龍側(順当に勝ち上がれば準々決勝で馬龍と対戦。32番の枠)か否か(33番の枠)の二択。
ドローが進められ、馬龍が引いた①の用紙には「ボル」の名が...。
ここでボルが「32番」を引けばボルが馬龍側に、「33番」を引けば水谷が馬龍側に入ることになる。その結果は...。
「正直、あのときは(ボルに)『そっち(馬龍と反対側の「33番」が書かれた紙)、引いちゃダメ~』と思ってました(笑)」。
この水谷の思いが通じたのか、結局ボルが馬龍側の「32番」を引き、水谷のシードの位置が決まったのだった。
16シードだけを見れば、水谷の組み合わせはまずまずと言えるだろう。しかし、世界選手権大会では何が起こるかわからない。「デュッセルドルフは自分のホームというか、たくさんの観客の人が自分を後押ししてくれると思うので、それをパワーに変えて頑張りたい」。水谷は、1979年世界選手権ピョンヤン大会以来となる男子シングルスのメダル獲得を目指す。(編集長)
今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載
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世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2017デュッセルドルフ(英語):
http://www.ittf.com/tournament/2705/world-table-tennis-championships/