卓球レポート4月号の読者はがきも、たくさん届いた。
先日、取材に応じるため訪れてくれた笠原弘光選手に、4月号の読者はがきのうちの1通を見せた。そのはがきを書いてくださった方は、卓球レポートが休刊となるのを機に、バックナンバーを読み返してくださったのだろうか。はがきには、笠原選手が表紙を飾った卓球レポート2011年12月号についてのコメントが書かれていた。
「この方にとっては最後の読者はがきだから、笠原選手の特集のことを、よほど伝えたかったんだろうね」
私がそんなふうに口にしたのは、笠原選手に喜んでほしいと思ってのことだった。しかし、笠原選手は、むしろ、しんみりと答えた。
「そうですね。僕にとっても、最後の読者はがきですね」
「そうですね。僕にとっても、最後の読者はがきですね」
読者はがきは、それを毎日のように見ている私たち編集部だけでなく、時々見る機会がある選手にとっても、大切な宝物だったのだと、あらためて思った。
今まではがきを送ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
文・写真=川合綾子
文・写真=川合綾子
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