10月から始まるTリーグに参戦するT.T彩たまが、7月14日(土)にさいたま市のサイデン化学アリーナでファンとのふれあいイベントを開催した。
イベントは2部構成で、午前の部は卓球教室が行われた。坂本竜介監督(upty卓球ステーション)とコーチを兼任する岸川聖也選手(ファースト)が中心になり、参加者を初級・中級・上級の3つのクラスに分け、基本打法を中心にレッスンが進む。技術のポイントを一方的に伝えるのではなく、坂本監督と岸川選手が動き回りながら各クラスに応じたポイント指導を行うことで、より踏み込んだ内容の卓球教室が行われていた。
柏原社長の挨拶でイベントが開幕
初級者に手を取って丁寧に指導する岸川選手
午後の部は、吉村真晴選手(名古屋ダイハツ)も加わり、よりエンターテイメント性が強いイベントになった。吉村選手と岸川選手の一流のテクニックを肌で体感するコーナーや、両選手によるエキシビジョン、チャレンジマッチ、質問コーナー、抽選会、サイン会と盛りだくさんの内容で、T.T彩たまとファンとの距離がぐっと近づいたイベントになった。
「世界一のリーグ」を目指すTリーグは、観衆を魅了するようなハイレベルなプレーで試合を熱く盛り上げ、卓球の魅力を伝えることが使命だが、そのためには、応援してくれるファンを増やす活動や卓球の普及活動も重要になる。その意味で、規模の大きいファンとのふれあいイベントをいち早く開催したT.T彩たまのスピード感は、ほかのTリーグのチームにとって刺激になったのではないだろうか。
吉村選手は自身のスゴ技を解説
体感コーナーでは一流選手の本気の強打が炸裂
岸川選手(右)と吉村選手によるエキシビジョン
T.T彩たまのTシャツが当たる抽選会は大盛り上がり!
最後はイベント参加者全員で記念撮影
■坂本竜介監督のコメント
T.T彩さいたまとして最初のイベントだったんですけど、多くの方にお越しいただき、楽しくできたんじゃないかなと思います。
T.T彩たまの選手構成は、ほかのTリーグのチームに比べると国際色が豊かなのでいろいろな国の選手を起用しながら、ほかのチームができないこと、またはほかのチームの見本になるようなチームをつくっていきたいと思います。
埼玉県はスポーツがさかんですが、その中で卓球がしっかり卓球が入り込めるように、また、卓球をさらに見に行きたい、卓球が1番だといわれるようにしていきたいですね。
■岸川聖也選手兼コーチのコメント
みんな本当に楽しそうに参加してくれたので、僕も監督もチームスタッフも開催してすごくよかったなと思います。今後も定期的にこうした教室やイベントをやっていきたいですね。
T.T彩たまは国際的な選手が多いので(ワールドツアーなどの)試合も多いのですが、それぞれしっかり10月の開幕戦に合わせてしっかり準備してくると思いますし、僕も今かなり調子が上がってきているのですごく楽しみです。
選手兼コーチという立場なので、まずはしっかり選手としていつでも出場できるよう準備しながら、監督と選手のあいだに入ってサポートをしっかりやっていきたいと思います。
■吉村真晴選手のコメント
10月末からTリーグが始まりますけど、その前にこうやって皆さんと触れ合うことでたくさんの方が会場に足を運んでもらえれば僕らのパワーになるので、今日という1日はすごい大切な1日になったと思います。実際に今日もパワーを受け取ったので、また子どもたちや卓球ファンの皆さんの前でいい姿を見せていけるようにがんばっていきたいなと思います。
(今日のチャレンジマッチや体感コーナーでは)自分たちのよさ、ボールの鋭さなどを体験してもらいたかったので、たまに大人げない強いボール打ったりしましたが、そういうボールを受けてすごいなって思ってもらえれば、受けた子どもたちが将来的に打てるようになり、それがどんどんサイクルとして卓球界のいい流れになっていけばと思います。
(取材/文=猪瀬健治)
T.T彩たまホームページ http://ttsaitama.jp