1. 卓球レポート Top
  2. その他
  3. 卓球レポートアーカイブ
  4. 名勝負セレクション
  5. 卓レポ名勝負セレクション アジア選手権 平昌の熱闘 Select.19 王曼昱 対 孫穎莎

卓レポ名勝負セレクション 
アジア選手権 平昌の熱闘 Select.19 王曼昱 対 孫穎莎

 卓球レポートは国内外のさまざまな大会へ足を運び、およそ半世紀にわたり、あまたの熱戦を映像に収め続けてきた。その膨大な映像ストックの中から、語り継がれるべき名勝負を厳選して紹介する「卓レポ名勝負セレクション」。
 このシリーズでは、9月に韓国の平昌で開催された第26回アジア卓球選手権大会(以下、アジア選手権)での熱戦をセレクトして紹介する。
 今回の名勝負は、王曼昱(中国)対孫穎莎(中国)の女子シングルス決勝をお届けしよう。

■ 観戦ガイド
元世界女王と現世界女王が激しくせめぎ合う
女子シングルスのクライマックス

 大詰めの女子シングルス決勝は、王曼昱(中国)対孫穎莎(中国)という、アジアナンバーワンを決するにふさわしいカードになった。
 王曼昱は準々決勝で陳夢(中国)、準決勝で王芸迪(中国)と続いたし烈な同士打ちを制し、勝利への執念を見せている。
 対する孫穎莎も、準々決勝で早田ひな(日本)、準決勝で陳幸同(中国)を競り合いながらも最後は力でねじ伏せるプレーで勝ち上がってきており、好調だ。

 今の中国の屋台骨を支えている両者はこれまで幾度となく対戦しており、このアジア選手権までの主な対戦成績は王曼昱が8勝、孫穎莎が9勝とほぼ拮抗している。
 両者の対戦でとりわけ印象深いのが、世界卓球2021ヒューストン女子シングルス決勝で、そのときは名将で知られる邱建新氏(邱卓球塾)が「二人の差は紙一重もなく、極めてハイレベル。次回の対戦でもどちらが勝つか分からない」とうなるほどの激戦で王曼昱が競り勝ち、世界女王を手にした。

 以降、王曼昱と孫穎莎は邱氏の分析通り、勝ち負けを繰り返してこのアジア選手権の決勝に至るが、近年では東京オリンピック女子シングルス中国代表を任され、世界卓球2023ダーバンを制するなど、ビッグマッチで存在感を放った孫穎莎が一歩リードしている印象だ。その差は、孫穎莎が1位、王曼昱が5位という世界ランキングにも表れている(2023年8月29日発表の世界ランキング)。

 ステータスの高いアジア選手権を制して孫穎莎に追い付き追い越したい元世界女王の王曼昱と、王曼昱との差をさらに広げたい現世界女王の孫穎莎。ジュニア時代から名勝負を繰り広げてきた同世代のライバル同士による一戦は、当然のごとく最後まで目が離せない激闘になる。
 女子シングルスのクライマックスを飾るのにふさわしい名勝負を堪能してほしい。
(文中敬称略)

↓動画はこちら

(文/動画=卓球レポート)

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■その他の人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■その他の新着記事