各カテゴリーで活躍する選手たちが、普段の練習で強くなるために行っている工夫を教えてくれる新企画、題して「つよくふ」がスタート。
試合で勝つ選手たちは、単にボールを打つだけでなく、何かしらの工夫を凝らしながら練習に取り組んでいるものです。強さの陰に工夫あり。結果を出す選手たちが明かすさまざまな工夫から、強くなるためのヒントをつかんでください。
第1回は、実業団の強豪・日鉄物流ブレイザーズの柱として活躍し、今年の全日本卓球選手権大会で引退を表明した藤村友也選手が、自身が行っていた工夫を教えてくれました。
※本文の技術解説は左利きプレーヤーをモデルにしています

藤村友也の工夫
股関節を意識して体の軸を保ち、フットワーク練習を行う
僕の卓球はフォアハンドが生命線なので、普段はとにかくフォアハンドで動くフットワーク練習を多く行っています。具体的には、フォア側3分の2ランダムのフットワーク練習や3点(フォア側→センターライン付近→バック側)のフットワーク練習を行うことが多いですね。
こうしたフットワーク練習を行うときに、僕が工夫しているというか意識していることは、「下半身を意識して体幹をぶらさずに体の軸を保つ」ことです。体の軸を保つことでフットワークがスムーズになりますし、スイングも安定します。体の軸を保つためには、バックスイングで左足の股関節にためた力を右足の股関節へ(右利きの選手は右足の股関節にためた力を左足の股関節へ)連動させるイメージでスイングすることを意識しています。
これらを意識しながら、手打ちにならないよう体全体を使ってスイングしますが、全力ではなく、7割から8割程度の力で打球することも、僕がフットワーク練習を行う上で心掛けているポイントです。
藤村友也のフットワーク

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(取材/まとめ=卓球レポート)