4月29日から国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・渋谷)で開催中の「第2回世界ろう者選手権東京大会」は前半の日程が終了。
女子団体は6チームの総当たりで行われた。前回準優勝の日本は初日から順当に勝利を重ね、最終戦で前回王者の中国に挑んだ。
トップでエースの上田がデフリンピック金メダルの黄夢萍に会心のストレート勝ちで勢いを付けると、続く2番で佐藤が世界王者の史冊に競り勝って、日本が2対0と王手をかけた。しかし、3番の有馬は林煥とのカット対決で惜しくも競り負けると、4番で上田が史冊に打ち込まれて2対2に追い付かれた。
ラストは佐藤vs黄夢萍。試合は黄夢萍の両ハンドドライブを佐藤が前陣で打ち返す展開でゲームオールにもつれ込んだ。ここで集中力を切らさなかった佐藤が黄夢萍を振り切って、日本女子が見事に金メダルを獲得した。
男子団体は13チームで争われた。決勝は中国とリトアニアが対戦し、中国がストレート勝ちを収めた。
なお、日本男子準々決勝で中国に敗れて順位決定戦に回り、5-6位決定戦でウクライナに勝利。前回から1つポジションを上げて5位となった。
大会の記録は大会公式ホームページに掲載されています。
http://2012wdttc.org
なお、今大会の模様は卓球レポート7月号(6/20発売)に掲載予定。
現地取材班:小畑賢二、兼吉秀洋(卓球レポート編集部)
<写真は上から、日本女子(左から高岡里吏、上田萌、有馬千寿子、佐藤理穂)、女子決勝5番・勝利の瞬間(佐藤対黄夢萍)>