驚異的な強打で第2シードの戸上隼輔(井村屋グループ)を倒し、準決勝まで勝ち上がった谷垣佑真(愛知工業大)。チームメートの篠塚大登(愛知工業大)との準決勝は持ち味を生かせず敗れたが、場内をたびたびどよめかせた谷垣の放つ豪弾は、大会を華やかに彩った。
表彰台まで駆け上がり、満足感がにじむ谷垣のコメントを紹介する。
谷垣 (篠塚との準決勝が)終わってみると、僕が点数を取らないといけない部分で取れなかったり、相手の方が技術が上なのに、大事な1本を取りきれなかったところが今回の敗因でした。
(2ゲーム目のサービスミスは)勝ちたい気持ちが前面に出てしまって、昨日までにはない力の入り具合というか、力んでしまったと思いました。昨日に引き続き同級生ということで、どこかで勝つチャンスがあるのかなと思いつつも、やっぱり点数を取りたいと思いすぎて、戦術の面であまり考えられていなかったのかなと思います。
篠塚との対戦は去年のパリオリンピックの選考会の6回目、この東京体育館だったと思うんですけど、そこで3対4で負けてしまって、それ以来です。篠塚はパリオリンピックとかWTTチャンピオンだとかいろいろ経験を積んできているので、やっぱり選考会の時とは何か違う台上の部分だったり、動きのキレだとかドライブの質だったりとか、そういうところがもう一段階強くなってきていたので、今までにない篠塚の強さというか、思い切りの良さとかも感じました。
(3位という結果に対しては)とりあえず自分を褒めたいですね。僕は全然体力ないんですけど、最終日まで頑張れました。今回はシングルスだけということで、やっぱりシングルスにかける思いも、去年と一昨年、悔しい負け方をしているので、今年は絶対勝ってやろうという気持ちで臨んでいたので、本当に結果につながって良かったと思います。
(戸上に勝ったが)調子に乗らずにただ1回勝っただけなので、1回勝つだけだったら奇跡だとかまぐれだとか、そういうことだと思うので、2、3、4回その選手に勝ってからが本物だと思うので、そこは自分の中で結構大事にしている部分です。
今後は長いラリーにつなげるところを重点的に練習していきたいと思います。篠塚も学生なんですけど、学生のトップとしてユニバーシアードとか来年の全日学とか学生部門でチャンピオンを取れるように、この1年頑張っていきたいと思います。
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詳しい試合の結果は日本卓球協会大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:https://www.japantabletennis.com/AJ/result2024/
[国内大会]
2025年全日本卓球 男子シングルス3位 谷垣佑真
「今年は絶対勝ってやろうと臨んだ。とりあえず自分を褒めたい」
2025.01.28
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