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第26回全国中学選抜卓球大会
~女子は明徳義塾が優勝~

 第26回全国中学選抜卓球大会が3月29~30日、富山県総合体育センターで開催された。
 本大会に出場できるのは1・2年生のみ、1複4単の団体戦で1選手が重複して出場できないので6~8名のチーム構成で行う。そのため多くの学校に上位進出のチャンスがある大会だ。今年も全国から予選を勝ち抜いた男女各48校が日本一を争って熱戦を繰り広げた。
 大会2日目は、第2ステージ(決勝トーナメント)1回戦〜決勝が行われ、女子団体は明徳義塾中(高知)が優勝を決めた。

【優勝】明徳義塾が歴代最多6回目の優勝

2番の村田が安定したプレーで1対1に

1対1で迎えたダブルスは市場(右)/寺野の好連係で勝利

4番水元は思い切りのよいプレーで決勝点を挙げた

6大会ぶりに王座に返り咲いた喜びをかみしめた


女子団体1位トーナメント決勝
 明徳義塾(高知) 3-1 横浜隼人(神奈川)
 伊東 -13,10,-7,-5 牛島◯
◯村田 7,6,8 馬場
◯市場/寺野 -12,7,4,8 岡田/宮田
◯水元 6,3,9 持田
 水ノ江 - 米山

 女子団体決勝は、3年連続で決勝進出を果たした明徳義塾と8年ぶりの優勝を狙う横浜隼人との対戦となった。
 決勝は2台進行で行われ、トップのサウスポー対決は思い切った攻撃で牛島が先制するも、2番は村田が安定した攻守で馬場にストレート勝ち。
 1対1で迎えた要のダブルスは、準々決勝、準決勝とフルゲームの接戦を制してきた市場/寺野が第1ゲームの競り合いを落とすも、明徳義塾らしい連係のよさを発揮して3対1で勝利。
 4番は水元がペンホルダーの持田のミドルをうまく攻めてストレートで勝利し、貝塚第二の5回を超え歴代最多となる6回目の優勝を決めた。

■佐藤利香監督のコメント
 うれしいですが、うれしいよりも、生徒が目標に向かってどれだけ一生懸命やらなきゃいけないかということを真剣に向き合ってくれたことが、みんなでが頑張るというチーム戦の素晴らしさを、この部活動でやれるっていうことを幸せに思って頑張ろうということと、いつもうちは中3が試合には出ませんが、いつも裏方というか、そういう立場にもなってやってもらうありがたさを分かるように中3の子をいつも連れてきています。中学校1年生からずっとレギュラーしかやったことない子でも、やはり裏方に回って、人のために動くということはもちろん、日常の生活でも卓球だけじゃないところでも指導はしているんですけど、こういう場面でできることが一番大事なことだと思うんですね。コロナでずっと制限されて連れてこれなかったことが多かったので、やっとチーム戦、チーム力、そういうところをきちんと伝えられる場所ができたなと思って、その環境があるということに幸せを感じて、みんなで一生懸命戦いました。
 去年は高校と選抜が重なっちゃって、私たちも来れないし、口では言ってても、やはりちゃんといつもいつも目の前で伝えていかないと、なかなか子どもってすごい分からないから、こういう環境と日程も幸いなことであったので、一緒に来れてよかったなと思います。
 どこの学校さんも一緒だと思うんですけど、いろんな大会があっても学生である以上、勉強とか試験とかいろんな学校行事とかがあったりして存分に練習できたり、できなかったりの大会っていろいろあると思うんですね。
 いろんな大会でやってても、決勝の相手はそんなに有利ではなくて対戦は結構不利だと思っていました。本人たちも対戦して負けが多いと感じていたようです。でも、逆にやっぱり自分たちの技術や成長を試していける場所だと思っていい機会だと思って向かっていけたのと、それまでの今日の1試合目のトーナメントから厳しい試合がずっと続いていたので、その勢いのまましっかりいけたことが最高のパフォーマンスができたんじゃないかなと思います。
 また夏の全中に向けてもっともっと技術や心もたくましく成長して、もっともっと大きい大会になりますので、夏の舞台をもっと思いっきり楽しんで向かっていけるように頑張っていきたいと思います。

【2位】横浜隼人(神奈川)

横浜隼人は2年ぶりの表彰台

サウスポーの牛島は決勝で先制点を挙げた

【3位】山陽学園(岡山)

山陽学園は6大会連続の表彰台

【3位】武蔵野(東京)

武蔵野は準々決勝で接戦を制して4強入り


女子団体1位トーナメント準決勝
 明徳義塾 3-1 山陽学園
○村田 -8,6,8,7 松田
 伊東 -6,-5,-1 面手○
○市場/寺野 -9,11,-8,4,8 坂巻/末瀬
○水元 10,6,9 渡邊
 水ノ江 - 後

 横浜隼人 3-1 武蔵野
○持田 9,6,-8,-9,7 坂野
 牛島 9,-8,-3,-8 大岩○
○岡田/宮田 8,4,13 小林/津田
○米山 6,1,3 山田
 馬場 - 橋口

 横浜隼人は粒ぞろいの選手で、シングルスのポイントゲッター持田、牛島に加え、安定感のある岡田/宮田のダブルスで決勝に躍進。決勝では明徳義塾に総合力で一歩及ばなかったが、決勝トーナメントでは1回戦から浜松修学舎、準々決勝で中間東、準決勝で武蔵野と実力校を連破する強さを見せた。

 3位に入ったのは山陽学園と武蔵野。山陽学園は準決勝で明徳義塾に肉薄したが、ダブルスが惜敗し、決勝進出にわずかに届かなかった。
 武蔵野は準々決勝で益田との接戦を制してベスト4入り。主力の坂野、大岩が前半でポイントを重ね、チームの躍進に貢献した。

詳しい記録は大会ページに掲載されています。
第26回全国中学選抜卓球大会:https://quicktournament.com/mysite/a8b6fd45fd685a29c50ca4ca16ed959e/

(取材=卓球レポート)

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