WTTチャンピオンズ 仁川が、韓国の仁川にあるインスパイアアリーナで4月1〜6日に開催。WTTにおいて、チャンピオンズはスマッシュ、ファイナルズに次いでグレードの高い大会で、男女それぞれ32名のトップ選手が集い、シングルスの優勝を争う。
卓球レポートでは現地に取材班を派遣し、熱戦の模様をお伝えする。
大会3日目の4月3日は男子シングルス2回戦が行われ、松島輝空がヨルジッチ(スロベニア)を下してベスト8進出。一方、張本智和は林昀儒(中華台北)に敗れ、ベスト16に終わった。
※写真は松島輝空
▼男子シングルス2回戦の結果
林昀儒(中華台北) 3(7,7,-6,6)1 張本智和(日本)
向鵬(中国) 3(8,-8,11,9)1 張禹珍(韓国)
松島輝空(日本) 3(8,8,2)0 ヨルジッチ(スロベニア)







これまで幾度となく名勝負を繰り広げてきた張本智和対林昀儒(中華台北)のライバル対決だが、今回は林昀儒に軍配が上がった。
林昀儒は張本のフォア前にサービスを集めて第1ゲームを奪うと、続く第2ゲームもチキータと鋭いカウンターを決めて勝利に王手をかける。簡単に引き下がれない張本も得意のバックハンドを決めて第3ゲームを返すが、第4ゲームは気持ちを入れ直した林昀儒が再び質の高いチキータと目の覚めるようなバックハンドカウンターを連発して張本を退け、ベスト8入りを決めた。
ともに足を使ったフォアハンドを得意とする向鵬(中国)対張禹珍(韓国)の試合は、予想通りにフォアハンドを中心とした激しい殴り合いになったが、1対1で迎えた第3ゲームのジュースを気迫のフォアハンドでもぎ取った向鵬が張禹珍を押さえ、ベスト8進出。
昨日の1回戦でダン・チウ(ドイツ)を圧倒した松島輝空はヨルジッチ(スロベニア)と対戦。圧巻の両ハンドでプレッシャーをかけると、強烈なバックハンドを武器にするヨルジッチに対してフォア側を中心に攻めるコース取りも奏功し、ストレートの完勝でベスト8入りを果たした。
松島は準々決勝で、張本を充実のプレーで下した林昀儒と対戦する。好調の左腕二人がどんな試合を繰り広げるのか楽しみだ。
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WTT大会関連ページ:https://worldtabletennis.com/eventInfo?selectedTab=Matches&innerselectedTab=Completed&eventId=3087
(取材=卓球レポート編集部)