<男子シングルス準々決勝>許昕(中国) 9, -6, 6, 8, 4 張本
地元ドイツのティモ・ボルやオフチャロフにメダル獲得の期待がかかる今日のチケットは、もう何日も前にソールドアウトしていた。しかし、目当てのスター選手が姿を消した後でも、夜の最終試合には大勢の観衆が詰めかけた。
男子シングルス準々決勝、張本対許昕。
13歳の日本の少年の活躍に、会場内は「ハ・リ」「モ・ト」、「ハ・リ」「モ・ト」の合唱が響き、張本のプレーを後押しする。観衆だけではない。今大会を取材する各国のメディアも、大会関係者も張本のプレーに注目し、歴史的瞬間の到来に期待していた。
高速ラリーでは張本が許昕を上回っているように見えた。そして第2ゲームで張本が許昕を突き放し、ゲームカウントを1−1にした瞬間、場内は大歓声に包まれた。
フロアで取材する各国メディアや大会関係者も、張本のプレーに驚きの表情。韓国のカメラマンとはうなずき合って合図を送り合い、地元ドイツのメディアと思われる初対面のカメラマンと目があった時には、互いに目を見開いて張本の活躍に期待する仕草で交歓し合った。
結果は許昕に1-4で敗れたものの、史上最年少で男子シングルスのベスト8に入り、世界に衝撃を与えた世界卓球2017デュッセルドルフでの張本の活躍。世界の卓球界は、張本の登場と日本の躍進に釘付けだ。(編集長)
今大会の模様は卓球レポート7月号(6月20日発売)に掲載
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2017デュッセルドルフ/公式サイト(英語):http://www.wttc2017.com/en.html
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2017デュッセルドルフ(英語):
http://www.ittf.com/tournament/2705/world-table-tennis-championships/